【製造業】自分たち役員報酬は絶対にカットしません【40代後半】

職種：製造業
年齢：40代後半

製造業の総務部で8年間働いています。入社した当時は「堅実でちょっとのんびりした会社」だという印象でした。ちょうど離婚直後で正社員を探していたので入社できて本当にありがたかったです。この会社で定年までお世話になると思っていました。

その後、リーマンショックで業績がガクッと下がりこのままでは淘汰されると経営者が判断したのか有名な勉強会に入会しはっきりいって宗教のように勉強し始めました。経営理念や哲学を持つこと自体悪いことではありません。

でも経営者はそこで学んできたことを全て私たち社員へ要求します。もっとがんばれ、もっとがんばれと・・・私たち社員は経営者をよく見ています。

彼は私たちに厳しく言う割には自分には甘くて例えば工場へ入って従業員と話をしなさい、しなければならないと言いながら自分は滅多に工場へ入ったり、工場長等上の人ではなくて本当に現場で汗水流して働いている従業員とコミュニケーションを取ろうとはしません。

いつも事務所の机に座っているか出張、ゴルフコンペで忙しい毎日です。その彼が5000万円かけてコンサルタントを入れました。新しい経営方針を従業員に押し付け、採算が取れないともっとがんばれ、もっとがんばれと私たちを叱咤激励します。

今は数千万円の赤字経営です。ボーナスもどうなるかわかりません。でも私たちのボーナスをカットしたとしても自分たち役員報酬は絶対にカットしません。同族会社はどこでも同じなのでしょうか？

私は過去に何社で仕事をしてきましたがトップが苦労している姿を見ればファンになるし応援したくなります。この人のためなら何でもしよう。という気持ちにもなります。ところがこの経営者に対してはそのような気持ちにはまったくなりません。

残念ながら尊敬に値する人ではなかったと8年かけて分かりました。どこまでいっても自分の会社で一番得をするのは自分。それが悪だとは言いませんが、従業員に対して経営者の感覚を持てと言い、仕事をどんどん増やしていきます。

また本業の品質が悪くなっているのにほかのこと（トイレ掃除の徹底、感謝カードを書くことの強制、長期休みの経営理念実践結果の成長体験作文）とどんどん負荷をかけています。

従業員は決して喜んでいないのに、その気持ちがまったく分からないようです。すべて従業員の物心両面の成長のためと言っていますが結局は自己満足のためです。この会社にいても希望がないと思って退職することに決めました。