【ホテル】こんな労働基準法を鼻で笑うような会社に心身ともに疲れ果ててしまった【20代前半】

職種：ビジネスホテルフロント
年齢：20代前半

私が以前務めていたホテルは山手線沿いにある、アクセスが良く清潔感が売りの小さなビジネスホテルでした。私はそこでフロント業務を一年半ぐらい務めた後退職し、今はある企業に正社員として勤務しています。

そのビジネスホテルを辞めた理由は大きく分けて一つあります。

一つ目は人間関係です。ベッドメイクの担当も、フロントの担当もほとんどが女性で、女の職場特有の足の引っ張りあいなどが日常茶飯事でした。

具体的に書くと、次の日の勤務する人のために連絡事項などを記入する引き継ぎノートに私のした小さなミスを延々と書いたり、夜勤明けで寝ようとした時間帯を狙って電話をかけてきたり、あげくの果てに物を隠されたり（小学生レベル！）など、そんな毎日陰鬱になるようなことをお互いにしている職場の人々に嫌気がさしたのです。

二つ目は深刻な人手不足。基本的にどのお仕事にも大変さはあると思いますがホテル業は長い労働時間と高いサービスを提供するわりに、対価となる賃金は少ないのが正直なところでしょう。

そのうえ、バイトなど責任感が無い人間を採用してしまった場合、突然シフトに穴を開け、他の従業員に残業が発生するというようなことが私が勤務していたビジネスホテルでは多発していました。いわゆる「バックレ」ですね。

私は最高７２時間連続で勤務したことがあります。こんな労働基準法を鼻で笑うような会社に心身ともに疲れ果ててしまったというのが二つ目の理由ですね。

最後の理由は、ホテル業自体の将来性に疑問を抱いたこと、これが一番大きな理由でした。現在、ネット環境の発達に起因して「楽天トラベル」や「じゃらん」、「るるぶトラベル」などインターネット予約が半数以上となることが大変多くなりました。

そのおかげか満室になる日も少なくなかったのですが、そのぶん手数料が各サイトにかかってしまいます。そしてクレジットカード決済を希望されるお客様が大変多くこちらも手数料がかかります。

勤務していたビジネスホテルはこじんまりとした３０部屋にも満たない小さなホテルです。もちろん料金も山手線沿いにある都内のアクセスが良い他のビジネスホテルと比べても最安値に近い価格でお客様に提供していました。

私はフロントとして勤務していたので、一ヶ月の売り上げから、人件費、リネンなどの消耗品や電気代など諸経費の額など何から何まで知っていました。そこで「はたしてこのさき十年二十年とこのホテルが続いて行くだろうか？」という疑問を持ってしまったというわけです。

以上が私が以前勤務していた職場を辞めた理由です。今、仕事に関して悩んでいる方々に、私の経験がお力になれれば幸いです。