【通販】私の出張を阻止するようになってきた【30代前半】

職種：通販
年齢：30代前半

私は現在、地方の通販会社に勤務しています。会社は中小企業であり、取り扱っている商品は衣料品や寝具、生活用品などです。

会社には注文電話をとるオペレーターや自社工場、それから配送センターもありますが、私はマーケティング関連の部署に所属しており、通販カタログや自社広告の制作業務、それに販売戦略立案などを行なっています。私の所属する部署は他にも、商品開発担当者や商品仕入れ担当者などもいます。

私の会社で配布している通販カタログは、一年のうち春夏秋冬やその間にも何冊かお客様にお届けしていますが、各カタログごとにレスポンス率や受注単価といった目標数字が付いて回ります。

私はこの通販会社に働く以前は、地元の広告代理店にいたのですが、自分が広告で関わった企業やその商品が、実際にどのくらい売れるのかなどは把握できなかったので、今の会社でダイレクトに数字となって結果が表れることは、すごく面白くてモチベーションアップにもつながります。

私は広告畑出身とはいっても、この会社に入社したての頃は、制作する広告のレスポンスがあまりよくなく、大変四苦八苦しながら作っていました。広告のことなど全くわからないような他の社員が作る広告でも、私が制作したものよりもレスポンスが良いといったことは多々ありました。自分は広告のプロだと思っていたプライドもガタガタと崩れ落ち、逆に素直に学びを請う姿勢へと変化していきました。

それからはマーケティングや広告コピーライティング、心理学等のビジネス書を毎日読み漁り、会社に申請を出して、都内のいろいろなセミナーにも参加させてもらいました。そんな努力もあったのか、次第に私が制作する広告のレスポンスはどんどんと良くなり、やがては会社で一番売れる広告を作れる人になれました。

そして、全国的な広告賞をいただくまでにもなり、社内での同僚を中心とした評価も上がっていきました。しかし、そうした姿を面白くないとみる上司もいて、レスポンスが良いのは広告表現ではなく、商品力があるからだとか、逆にレスポンスが伸び悩むときは広告表現が悪いからだなどと言い、人を認めず、常に足を引っ張ってきました。

それでも前向きにさらに努力しようと、都内のセミナー参加に申請を出しても、以前まではどんどん行って来いと言っていたその上司なのに、今度はテクニックばかりに頼るのは良くないと、私の出張を阻止するようになってきたのでした。

会社のために良かれと思っていろいろなことを吸収し、学ぼうと思ってもすぐに制止され、私の良くないことばかりをどんどんと社内にこの上司は広めていきます。そんな現状に、本当に仕事を辞めたくなる日々が続いています。