【栄養士】食べようと思っていたのに捨てるな！【20代前半】

職種：栄養士
年齢：20代前半

私が始めて就職した先は小さな病院での栄養士の仕事でした。後々聞いた話ではこの病院で働いていた栄養士は絶対に途中でやめていくと言われていたそうで、私もやめる事になった先輩のあとがまとして入社する事になったのです。

先輩が仕事をやめた理由としては職場の人間関係が悪かったからだったそうなのですが、見た目にはそうは見えず、みんな和気藹々としているように見えました。しかし、パートの調理師のおばちゃんたちの私に対する態度はすごく冷たいものでした。

やめていく先輩はすごく私に親切にしてくれましたが、先輩がやめると、事務作業から、栄養士の業務までをすべて私がすることになっているので、すごく憂鬱でした。そして、先輩がやめてからはおばちゃんたちの態度は更に変わっていきました。

少し作業が遅れると、「トロイ」とよく言われ、「足を引っ張るな」と言われてしまいます。そして、材料の発注を間違えると、自腹で買って来いと言われ、何度もスーパーまで走らされました。

材料が足りなくなって何度もスーパーまで走らされた事もありましたが、おばちゃんたちはいつもおかずを余らせて持って帰っていたのです。

材料費も赤字だったので、カツカツに注文していたのですが、「私たちを餓死させる気か！」と怒られ、まかないのご飯をケチるなとすごく怒られてしまいます。

余った果物は患者さんには出せないので、残っていた果物を捨てると、すごく怒って「食べようと思っていたのに捨てるな！」と罵声を浴びせられ、最終的には「仕事辞めて！！」「クビになれ！」と、仕事中にまで言われるようになり、毎日陰で泣きながら仕事をしていました。

社員旅行があったのですが、このメンバーで旅行に行っても面白くないと思った私は、自由参加だったので、お断りをしたのです。すると、夜だけのパートのおばちゃんから「社員の癖に行かないなんて人付き合い悪いのね」とチクッと言われるようになり、言い返しかたっかけど、こらえました。

仕事に使う道具を私に相談もなく買い込んで高額な請求を私に立替として請求させられたときには、仕事辞めてやろうと思いました。包丁や、ピーラーが使えなくなったからと買ってきて、万単位の請求をされ、会社からもらってと立替を迫られ、お給料をもらっても、貯蓄ができないと思ったのです。

もらったお給料も好きに使えないのは働いている意味がないと思ったのです。罵声だけでもすごくストレスだったのですが、金銭が絡むのが辞める引き金になり、栄養士の仕事を全うしたいと言う学生の頃の私の気持ちを裏切る結果になりましたが、辞めて正解だったと思っています。