【事務】一番困ったのは吃音症になったこと【20代前半】

私が仕事を辞めたいと思った理由は、会社の上意下達という社風です。誰しもが年長者を敬います。つまらない冗談を言っている人へは満面の笑みで返します。これは私だけではありません。新人や若い方が上司クラスの人には歯向かうなんてありえません。すぐに呼び出され、社内でもすぐに噂になると思います。

これは、どこの会社でも基本的に変わりはないと思います。しだいにそれぞれへの対応方法であったり、会社内でどんなキャラクターであればよいのか分かってきます。深入りせずに誰にでも笑顔でいて、ときには笑いながら陰口をいう人が気に入られます。

私も入社前に絶対にこのようなことがあると分かっていたし、我慢して社会人として””丸く””なろうと思っていました。しかし、初めの1年間は想像以上に過酷でした。何回辞めようと思ったか分かりませんし、あのとき辞めたらどうなっていたんだろうと今でも思います。

上位下達といっても、上司なら誰でもが能力があるとは限りません。たとえ私なら出来ると思っていることでも、できない振りか、聞いていなかった振りをします。変に横から口を出したり、前に出ようとするのはNGです。「効率悪いやり方してるなー」と思っていても、「私(俺)たちはこのやりかたでやってきたんだ。(だから従え)」と言われるのが落ちです。

入社して何ヶ月かの日にそれとなく言ったことがありますが、強気に言い負かされてしまい、私も言っても無駄だし、逆にめんどくさいので言うのをやめました。組織にいる以上は仕方ないんだと思います。ただ、この会社にいたら、自分も成長することできないし、いずれ自分に立場ができてからやりたいことをやろうと思っても、そのときにその気がまだ残っているのか、正直分かりません。

私は、ストレスで自分が参ってしまいそうでした。若くして白髪が生えてきたのもこのせいなんじゃないかと思っています。また、一番困ったのは吃音症になったことです。吃音症というのは、言葉が出ない症状です。電話が多い職場でしたから、とても困りました。

タ行が発音できなかったので、例えば「タカハシさん」という方がいると、私から電話したくせに「恐れ入りますが、、えっと、えっと、タ・・タ・・」となってしまいます。自分が情けなくなるし、周りにも不振がられるし、恥ずかしかったし、自分でも気持ち悪かったです。

人のせいにするのはどうかと思いますが、これは極度の緊張、プレッシャーから発生したものであり、完全にあの人（上司）のせいだと思いました。プライベートでも症状が出るようになり、家族との会話でも声がでなかったときもありました。ちょうど１年して、幸い私はその部署から離れることができました。グループ内での作業内容が変わったためです。本当に気が楽でした。吃音症もだいぶ良くなりました。私の場合は、その上司と折り合いがつかなかっただけだと思っています。