【建築】辞める日には常務に卑怯者といわれ、散々バカにされました【20代前半】

年齢：20代前半
職種：施工管理

私は新卒1年目で転職をしました。以前勤めていた会社を辞めようと思った理由を書いていきます。退職を考える理由には、人間関係や労働環境の問題など、様々な理由があると思います。私が退職を考えた理由も労働環境が大きな理由の一つでした。

入社後半年間は試用期間であり、残業は禁止でした。週に1度本社での研修があり、毎日定時で退社でした。入社してすぐに会社の先輩や関係会社の方々からなんでこの会社に入社したのか？と必ず聞かれました。また、いつ辞めるの？と聞かれる事やもう辞めた人いる？などと聞いてくる人も多かったです。

最初は疑問に思っていましたが、半年後にその理由を知ることとなりました。ある程度の前情報で、休みが少ないことや残業も多い事は聞いていましたが稼げるとも聞いていました。仕事を頑張ればそこそこ良い給料がもらえると楽観視していたと思います。半年後、試用期間が終了し、本採用となりました。本採用になると給料が数万程あがりました。

しかし、上がるのは基本給ではなく、手当という名の残業代でした。入社前に提示していた基本給は、残業代込みの基本給であり、みなし残業代というものでした。その時は、大卒の基本給が17万程であることにショックでしたが、総支給額は手当を含め24万程になったのでまあいいや位にしか考えていませんでした。

本採用後、与えられる仕事にも、責任の重い仕事を多く与えられるようになりました。しかし、私がいた現場はまだ始まってすぐの現場であった為、他の新入社員よりもずいぶん楽だったと思います。そんな私でさえ、月の残業時間は当然のように100時間を超えていました。

もちろん残業代は元々手当に含まれている60時間分だけであり、何百時間働いても給料は変わりませんでした。そもそもタイムカードではなく、出勤簿を各自作成して上司に提出するので、毎月提出期限の直前に残業時間を適当に60時間に合わせて提出していました。本当の残業時間を書いてももちろん受理されず、修正を命じられます。

休みは日曜日だけであり、直属の上司はその日曜日も現場を見に行っていたそうです。同期の新入社員の話を聞くと、家に帰ることができないという話も良く聞きました。もちろんホテル代等もでるはずもなく、各現場事務所に段ボールを引いて寝ていたり事務所の机や椅子、床で寝ているといった話も聞きました。

また、台風が直撃しそうという情報が入ると、当然のように次の日に電車が止まって現場にいけないと困るという理由で現場事務所に泊まり込みます。私はこのあたりから会社の人の考え方が根本的に違うと思い始めました。社員の人と話をするたびに、まともな人はいないと思うようになりました。

私が辞めるまでの間に、3人の新入社員が辞めました。辞めた社員はみんな辞めるために数カ月かかっており、私も退職願を提出後3カ月程かかりました。辞める日には常務に卑怯者といわれ、散々バカにされました。転職した今でも、当時の同期の社員と連絡を取っていますが私の後に1人辞め、現在も退職に向け行動している同期がいます。その同期は、退職願を提出したら顔面に投げ返されたそうです。私は同期が無事に退職できる事を祈っています。