【エンジニア】労働組合は、完全に御用組合となっており、頼りになるどころか、相談した事を会社に通報されもっと立場が悪くなる【40代前半】

職種：IT機器エンジニア
年齢：40代前半

某社の通信機器部門に勤めていました。入社以来10年以上働いたのですが、会社が未曾有の大赤字を出し、全社的に早期退職者の募集を開始しました。私もその対象となっていたのですが、早期退職者に応募するつもりはありませんでした。

しかし、上司からは、辞めてほしい、と直接言われてしまいました。もう、あなたの席はない、とも言われ、一旦は保留したのですが、それから毎週のように面談という名の退職強要の場がもたれました。

労働組合に訴える事も考えたのですが、労働組合は、完全に御用組合となっており、頼りになるどころか、相談した事を会社に通報されもっと立場が悪くなる可能性もあり、とても労働組合には相談できませんでした。

振り返って、自分の今の立場を考えた時、異動の結果、苦手な上司や苦手な同僚と同じグループとなり、毎日肩身が狭い思いをしていました。

やってきた仕事は否定され、新たな仕事は与えられず、その中で与えられた仕事の内容にけちを付けられ、今の私の立場で、仕事を続けていいものか、と思いました。

もちろん、私も至らない所が多々あり、それを上司や同僚が直そうとしてくれた部分もあり、上司や同僚が一方的に悪い訳ではないのですが、それでも、私は、苦手意識の中委縮してしまい、悪い方へ悪い方へ行く流れとなっていました。

多分、このまま勤めて辞めざるを得ない状況に追い込まれるかもしれません。知っている同僚は、開発の最前線から外され、総務のような事務職に回されました。同僚は、今回の早期退職者の対象から外れていましたが、もし対象となっていたら、早期退職者の圧力をかけられていたでしょう。

私は、今回の早期退職者を突っぱねても会社には残れますが、先の同僚と同じように事務職に回されるか、もっとひどいと営業の子会社に出向という形で、飛ばされる事もあります。そこまで行くと、待遇は全く変わり、慣れない営業職の中、仕事がうまくいかず、いずれ辞める事になるでしょう。

そこまで考えて、早期退職者に応募することにしました。早期退職者に応募したことにより、退職金は割増されましたが、定年まで勤めた時の金額に比べるとだいぶ少ないです。

私は、その会社を辞めた後、地元に戻ったのですが、再就職はうまくいかず、一応大手ですがあまり給料が高くない職につきました。やはりある程度の年齢を超えると再就職はかなり厳しいです。しかし、今は、あの時辞めてよかったかも、と思う事にしています。

にいた会社は、一時持ち直したものの、またも経営危機に陥り、社内ではリストラの嵐が吹き荒れているそうです。前回辞めなくても、今回の経営危機で辞める事になったでしょう。それだったら、はやく人生の再スタートが切れて良かった、と思う事にしました。