【飲食】もがきながら苛立ちを抑えているような毎日【20代後半】

年齢：20代後半
職種：飲食

以前に努めていた飲食店での体験です。当時入社4年目になっていた私は、エリアでもっとも売上のある店舗の店長とエリア内の会議や研修におけるサブマネージャーを兼任していました。

まず最も負担に感じていたのは、連日の長時間に渡る勤務と毎日の帰宅の時間が遅くなることでした。飲食店やアパレル販売等のサービス業ではよく見られますが、一日の勤務時間は12時間を超すようなシフトが多くありました。またお店の営業終了後に日報や報告があったりと、毎日仕事を抱えている状態でした。帰りが終電になることは多く、電車に間に合わずタクシーを使うこともしばしばでした。

そんな勤務状態ではありますが、部下にあたる社員やアルバイトスタッフにも勿論休みを上げなくてはいけません。そうした他のスタッフの休みを優先すると、自分はなかなか希望通りに休みを取ることができませんでした。やむを得ず2週間近く連勤するようなこともあり、たまにある休みでも体の疲れを取ることで精一杯の状態でした。

さらに、日々忙しい営業の中では、お客様の対応をいい加減にすることもできません。しかし自分の部下である社員の教育をしなければ、いつまでも自分だけが忙しい状態が改善されません。しかしそういった教育のための時間をじゅうぶんに割くことができず、また自分自身の研修や会議への参加もあり、自分のやりたいことややるべきことが上手く進められず、もがきながら苛立ちを抑えているような毎日でした。

店舗の責任者であり、エリア内の教育に関して責任のある立場である以上、お客様からのクレームやエリア内でのもろもろの決めごとにも対応し、さらに本部からのお達しはしっかりと末端のスタッフまで伝えていかなければなりませんでした。商品やサービスにこだわりを持ち、良いものをお客様に提供するという会社の姿勢はおおいに共感できる部分がありました。

しかし、自分の管轄のエリアでは新規の出店が数年の間増え続けており、成長のペースに人の育成が追いついていない状態でした。お店や自分自身、それに教育を受ける側のスタッフも、日々の営業が忙しく時間を作るのが難しい状況で、本部からは進捗のチェックや報告をせねばならず、板挟みの状況が続きました。

また本部から届く曖昧なマニュアルと、何かあった時の仕事上での責任が自分に掛かるので、非常にストレスを感じ会社の体制について不満を持っていました。もっと現場の状況を踏まえた上での施策や対応をしてもらいたいと常日頃から伝えていましたが、あまり聞き入れてもらえずにいたため、自分が息苦しくなると思い転職を決意しました。