【事務】お局と社長が愛人ということを知らずにお局に反論して、退職に追い込まれてしまいました【30代前半】

職種：工場事務員
年齢：30代前半

就職氷河期で、新卒後は非正規雇用を転々とし30代になってようやく中小製造業の事務員に正社員採用されました。仕事は一般事務と営業事務の掛け持ちでしたが、小さな同族経営会社の嫌なところをたくさん見ました。

社長の奥さんと社長の息子（副社長）の奥さんが名ばかりの役員として高額報酬をもらい、従業員は薄給のまま。ボーナスは一番もらった時で5万円でした。

社長家族が焼肉を食べに行った領収書や、飲み屋のお姉さんに渡したタクシーチケットを経費で落とし、その精算が私の仕事でしたので、毎回その金額が腹立たしかったです。

事務所と工場が併設されている職場で、工場には職人肌の人も多く、完全な縦社会でした。新人に仕事を教えず「見てたらわかるでしょ」で放置は当たり前。求人はしょっちゅう出しているのですが若い人はすぐ辞めてしまい、一日で来なくなる人もたくさんいました。

それらは全て会社の体質のせいでなく「最近の若い者は根性がない」で済まされていました。新人の入社時の受け入れ説明も私の仕事でしたので、毎週のように入社退社の手続きを取るのも空しかったです。

事務方はいわゆるお局として40代後半の既婚者の女性がいました。この女性が実は社長の愛人で肩書のないただの事務員なのに怖いものなしでした。事務はこのお局と私ともう1人若い女性が働いていたのですが、若い事務員が営業マンと仲良く話していたり、お局が苦手なPCが得意だったりすると早速いじめのターゲットになりました。

小さな職場で事務所内の清掃も私達事務員の仕事だったのですが、お局は「主婦経験のある自分と独身のあなた達は違う」というのが口癖で、トイレ掃除に水滴が残っていただけで「ちょっとこっち来なさい」と呼び出され「これ見えてるの？」と執拗に責められました。

私は若くもないので何とか耐えてやりすごしていましたが、若い後輩の事務員はある人は心身を病んで退職し、また別の人はお局と社長が愛人ということを知らずにお局に反論して、退職に追い込まれてしまいました。

社長もお局の一方的な言い分をそのまま信じて「先輩の言う事を聞けない後輩が悪い」と言うような人でしたので、理不尽だなぁと切なく後輩の退職を見送りました。

小さな会社であることないことがすぐ噂になるような狭い世界で、ある日私と工場の若い男性作業員がたまたま駅まで約5分ほどの道中が一緒になっただけで、翌日には「ホテルに行ったところを見た」という噂になりました。