【看護師】小児科への異動希望をずっと申請していましたがなかなか希望が通らず、もやもやしながら仕事をしていました【20代後半】

職種：看護師
年齢：20代後半

私は大学病院の病棟で働いていました。看護師はシフト制なので、日によっては自分が一番上の立場になることがあります。私も当時中堅看護師で、夜勤はほぼ後輩と、日勤も上司がいればラッキーというくらい、責任を感じる日々でした。

そんな中、スノーボードで手首を打ってしまい、しばらく腕を固定することになりました。片手で仕事をしなくてはいけないので、必然的に患者と直接触れ合う仕事ではなく、毎日リーダー業務をすることになりました。

リーダー業務というのは、書類をまとめたり医師からの指示をもらったり、看護師を動かす司令塔の役割があります。当時は5科混合病棟に働いていて医師の数もすごい上、患者も入り乱れており、リーダー業務はとても膨大な量の情報や資料を扱う大変な仕事でした。

そのリーダー業務を片手で行うので、仕事のスピードもおち、毎日病棟が消灯したあとに帰る日々でした。スタッフはほぼ自分より後輩な上に、もともと全員毎日疲れているような慌ただしい病棟だったために、助けてはもらえませんでした。

私も自分が怪我してしまった負い目や、いっぱいいっぱいになっている後輩になにかと頼むことが申し訳なく、弱音をはけませんでした。また、患者からのクレーム対応についても師長や主任がいれば対応してもらえますが、師長や主任が不在な場合はリーダーが対応します。

自分が悪くなくても頭を下げるということも毎日のように対応していました。精神的に余裕のない中、疲労と責任感に押しつぶされそうになっていました。もともと小児科への異動希望をずっと申請していましたがなかなか希望が通らず、もやもやしながら仕事をしていました。

そのこともあり、なんで好きでもないことでこんなに辛い思いをしなくてはいけないんだろう、と思うようになりました。そんな中、ある先輩にミスを指摘され、自分の中でなにかがプッツンしてしまいました。

精神的な余裕のない中仕事していたので、もうこれ以上頑張れない、とその時に限界を感じました。もう希望の科にずっと異動ができないのであればいっそ辞めて、こども病院に転職しようと考え、何度も師長、主任と話し合いました。

私の決意も固く、その病院をやめ、希望通りこども病院で働くことができました。私が辞めたことをきっかけに、リーダー業務の仕事を他のスタッフや医師に采配し、負担を軽くしたそうです。看護師の人手や、師長含む上司の気配りなどがもう少しあれば状況が違っていたかもしれません。