【不動産】社長のチェックを終わるのを待つために、深夜ままで残業せざるを得ない環境【30代前半】

職種：不動産営業
年齢：30代前半

私が、一度だけいわゆるブラック企業に入社した時に、心も体も辞めたいと思った時の体験になります。仕事は不動産会社の営業でした。就業時間は、平日9時から18時までとの事で募集広告には記載があったのですが、実際には朝礼が8時半から開始されます。

更に、その前に掃除をする義務も科されました。床掃除を掃除機で行い、窓の雑巾がけやトイレの床や便器に至るまで徹底されていました。もちろん掃除を社員にさせること自体は違法行為ではないのでしょうが、それを始業時間の30分以上前に出社させ全員で行わせる事が非常に面倒だったですし体力的にも疲れるものでした。

そんな状況で一日がスタートするのですが、仕事が終わる時間も恐ろしく遅い時間帯まで働かされました。夕方帰れる事はなく、早くても21時過ぎになりました。遅いと23時から終電ギリギリというのも週の半分以上でした。

そこまで遅い時間働く必要があるのは、営業以外に事務的なスタッフが不在だったからです。お客様と一緒に物件を見てまわったりするのは日中から夕方頃までになりますが、そこから会社に戻って夜から資料や契約書作りが始まるのです。

パソコンのソフトが古くて、フォーマットも整っていなかった為、私がいた当時は自分たちで新たなフォーマットを作成する仕事もまずはやらなければなりませんでした。

更に、それらを全ての書類を社長がチェックしていたので、社長待ちの仕事が大量にありました。よって、社長のチェック（チェックと言ってもどこまで細かく見ていたのかは不明ですが）を終わるのを待つために、深夜ままで残業せざるを得ない環境というのも非常にツライ日々でした。

このような仕事環境だったのですが、土曜日出社もありましたので、休みは日曜日しかありませんでした。週1日しか休めないと言うのは体力的にもきつかったです。当時はまだ30代前半という事もあり何とか乗り切れましたが、今は絶対に無理だと感じています。

更に、社長や経営陣が、すぐに感情的にキレる人達だったのも厄介でした。社内では、いつも誰かに当たり散らしていたので、自分が怒られていなくても雰囲気が非常に悪い状態でした。

そんな状況だったので、私は3カ月の試用期間中に退職しました。それでも社内では1週間や1カ月以内に退職していく人もいたので、長くても2年位の営業社員しかいませんでした。常に転職サイトでも求人広告を募集していたので、転職サイト会社の良いカモだったのかもしれませんね。

以上のように、朝から晩まで体力的にも消耗させられる環境の中で、経営陣から罵倒され追い詰められて本当に嫌になりました。転職しても、これは続けられないと思った時は早々に退職する決断も重要だと感じた体験でした。