【飲食店】今の会社の上司いわく「他人をゴミのように扱う」ように変わってしまったという評価でした【30代前半】

職種：飲食業
年齢：30代前半

今から5年前ほどまで勤務していた会社についてですが、最終的には嫌で嫌で仕方なかったのだと思います。私はこの会社に専門学校卒で新卒で入社しました。当然、学生上がりのアマちゃんです。

しかし、それなりにアルバイトもしてきたし、本格的に社会に順応して、社会人として成長していけるかな、とぼんやり考えていたような気がします。苦難はあってもそれなりに対価を得て、糧として大きくなっていくのだと思っていました。

結論から言うと、私は今、かつて学生時代にアルバイトしていたコンビニエンスストアに正社員として勤務しています。前職を辞して、拾ってもらいました。とても感謝しています。

しかし、まずそれを聞いたら多くの人は「コンビニ」に対して感じている「学生アルバイトの延長」のような視線で見てくれます。頼んでもいないのに、憐れんで、上から接してくれます。まぁそれはいいです。お客様も底辺で、ドングリの背比べと言えばその通りですから。

ただし、経営者の立場を理解しない愚か者の些細な憂さ晴らしの対象でしかない事が理解できる人は、悲しいけれど、苦しんだ事がある優しい人間なのかな、と思って、今は今で頑張って働いています。たとえ学生の延長と思われても、現実はそれとは乖離していますし、以前の職場よりも環境もお給料もいいので続けれています。

前職に関しては所謂「ブラック企業」でした。会社の為ならなんでもあり、死んでも本望だろう、が社是ではないかと思うくらいです。私は入社1年たたずに支店の店長になりました。

まず休みは上司の命令でなくなりました。シフト上は休みですが、勤務です。飲食店はきつい、それは分かっていますし、ある程度覚悟の上でしたが、現実はもっとシビアでした。若い会社と、厳しく余裕のない会社、社長、上司（社長妻）、それにひっかきまわされる若い現場。

店長が二十歳ですから、察していただけると思いますが、その他の従業員も若く、危ういのです。まあ安い給料で、長時間、無知だが体力のある若者を有利に使いまわしたい会社だったのです。

それなりに得たものが全くなかったとは言いません。早くに辞めていく者が絶えず、店舗は拡大の一方で、タダでも薄い力を無理に薄く伸ばして、だましだまし日々を送りました。

では売り上げが伸びるか？上層部の人たちが創業当初たった1店舗で培ってきたものを、伸びきった薄い膜で耐えきれるほど地力はない事は明らかでした。しかしそれをまとめきれない私は、あるトラブルを機に体のいいクビとなりました。

思い出したくありませんが、会社に言われるように他人を扱ってきた過去はなかなか消えません。それを、今思えばアウトな事もセーフ、きれいごとに情熱ありなら大歓迎の基準に変えられてしまった私は、今の会社の上司いわく「他人をゴミのように扱う」ように変わってしまったという評価でした。かつての自分との比較ですから、ショックでした。

辞めたいと思っていても辞められず、早期に退職していく人がうらやましかった、自分の仕事に自信を見出せる人がうらやましかった。私の仕事を辞めたいと思った理由はおそらく人格の否定による崩壊だったのだな、と今では思えます。だいぶ他人にやさしく出来る自分が戻ってきました。それがたとえ底辺と言われる俗世間でも。