【教師】指導した子が今すぐに目に見える変化や結果を出さないと評価してもらえません【30代前半】

職種：小学校の先生
年齢：30代前半

小学校の先生をやっていたことがあります。でも、1年間くらい勤めて、これは向いていないと思い、辞めました。給食を食べたあとに、じんましんが出てしまい、子どもに気持ち悪いと言われたこともあります。ほんとう嫌で嫌でしょうがなくて、体が拒否をしていたんだと思います。

先生をやっていて評価されることは、いかに子ども達を静かにされるか？朝礼の時などに、列がきれいになっているか？そう言ったことが大事になっています。『気をつけ！礼！』これを他のクラスの見本にもなる様に、ちゃんとできるのかどうかが大事になってきます。でも、軍隊でもないのに、何でそんなことを教えなくてはいけないのか？僕には理解できませんでした。何十年もずっと同じ教育をしていて、そこに疑問を感じない偉い人にも疑問があります。

ちゃんときれいに列を作っていた先生は、とにかく怖かったです。子ども達を威嚇して、静かにさせている。そう言った先生が評価される世界にはうんざりしました。その怖い先生が休みの時に、他の先生がそのクラスに行くと、子どもは全く言うことを聞きません。列をきれいにできるからと言って、教育をちゃんとできているわけではありません。

廊下も静かに歩かなくてはいけないし、とにかく他の人に迷惑をかけずに、静かにちゃんとしなくてはいけないのが学校教育です。確かに、それはできた方がいいのかもしれない。でも、別にちょっとくらい話してもいいと思うし、常に息苦しいくらいにきちんとしていなくてもいい。ちょっとくらいは余裕がないと、子ども達もストレスを感じてしまいます。

先生と言う職業は評価のされ方もあいまいです。指導した子が今すぐに目に見える変化や結果を出さないと評価してもらえません。今はダメでも数年後に教えたことが役立って、結果を出すということもあるかもしれない。でも、そんなのは分からないことだから、評価されたかったら、今すぐに子どもを変化させる必要があります。

それをするためには、やはり怒るしかありません。怖い先生を演じて、子どもを黙らせて、一見優秀な様にするしかないです。自分の前以外ではふざけたことをしたり、普段のストレスを発散するために、親や先生の見えないところで、悪さをするとしても、学校でどんなふるまいをさせるかが大事です。

だから、僕も怒ろうとしましたが、本気の気持ちがないので、子どもには伝わらず逆効果でした。学校教育に疑問を抱えたまま、先生をつづけることはできませんでした。子どもは大好きですが、やはりそれだけでは先生はできませんね。