【エステ】サロンに来てくれた友達には、先輩が美容のトークをし、何十万もする契約をさせました【20代前半】

職種：エステ
年齢：20代前半

私が新卒で入社して企業は「エステ業界」でした。当時、（今もですが）就職難の時代でしたので、とにかくどこかへ就職できれば良いと皆思っており、私もところかまわず受けていました。そんな中、内定をいただいたのが、エステ業界でした。

入社して、最初の３週間は、肌、体、脱毛についての基礎知識を学びました。その後、上司と面談をし、自分の希望する部署へと配属されるという流れでしたが、新入社員は、皆、営業部へと配属されました。

私たちの最初の仕事は、友達に電話をかけ、サロンに呼ぶというものでした。びっくりしました。私もまだ何も経験していないのに、いきなり友達を呼ぶ、そんなことできないと思っていましたが、拒否することはできず、電話の前に座らされました。

私の横には、先輩が座っており、紙と鉛筆を持っています。先輩が紙に書いたことをそのまま友達に言えば大丈夫だと言われ、とにかく電話するように言われました。

私は、何がなんだかわかりませんでしたが、先輩に促され、友達に電話する日々が何日も続きました。サロンに来てくれた友達には、先輩が美容のトークをし、何十万もする契約をさせました。

私は、ただただ怖かったです。友達は、私と同じ大学を卒業したばかり、お給料だってそんなに多くありません。それなのに、いきなり何十万ものコースをローンで契約させる、頭がクラクラしました。

そんな私を見て、先輩は「あなたがお友達を呼んであげたおかげで、あの子はきれいになる、良かったね」と笑顔で言いました。きれいになるのは、嬉しいですが、コースは何十万円もします。私は、ただただ友達に申し訳なかったです。

そんな生活がしばらく続き、だんだんと友達が私を避けるようになりました。私は、朝、起きられなくなりました。寝起きがものすごく辛いのです。そして、甘いものが止まらなくなりました。

出勤中、帰宅中、常に、事故に合えばあの会社を辞められるのにと考えるようになりました。もう、精神的にいっぱいいっぱいだったんだと思います。

いつまで続くかわからない電話しかしない日々、エステティシャンに配属されそうにない、友達は、だんだんいなくなり、もしかしたら、もう地元に帰れなくなるかもしれない、そう思う日々が何日か続き、ついに、胃潰瘍になりました。

このままでダメになると思い、会社へ退職を届けを出しに行き、引き留められましたが、そのまま荷物を持って退職しました。本当に地獄の日々でした。