【看護師】自分が一体何の仕事の為にそこにいるのかもわからなくなる様な仕事内容でした【30代後半】

職種：デイサービスの看護師
年齢：30代後半

元々は総合病院で外来看護師をしていました。救急患者を受け入れて、医師の指示に従って投薬や処置の介助を行い、状態が良くなって帰って行く患者さんの姿にやりがいを感じながら日々働いていました。

しかし出産を機に授乳時間や育児時間の確保の為にそれまでの勤務時間に就業するのが難しくなりました。育児休暇が明けてすぐは、少しの間元の勤務体制で復帰してみたのですが、育児も仕事もどちらも中途半端になってしまう様な気がして思い切って退職しました。

しかしそれまでずっと仕事を持ってやって来たので、黙って家にいることにも満足できずハローワークで看護師の求人を探していました。そこで少しでも時間の融通がきいて休みもしっかり確保出来るデイサービスの看護師を見つけたのです。

デイサーヒスでの仕事内容は今までの外来勤務とは全く異なるものでした。資格としては同じ看護師として働いているのに、自分が一体何の仕事の為にそこにいるのかもわからなくなる様な仕事内容でした。

デイサービスに通ってくる高齢者の送迎運転、利用者と職員の食事の調理、食材の買い出し、レクレーション時のゲームやクイズの司会進行等です。

最初のうちは今までとは全く違った仕事内容に驚いたり、まるで違う職種についたような新鮮さがあって楽しんで行えていました。しかし慣れてくるに従って自分は一体何をやっているのかと疑問を持ち始めたのです。

自分は本当に看護師なのか、このまま続けて行って自分は何かを得ることが出来るのか、将来子供に職業を聞かれた時に胸をはって看護師だと言えるのか、そんな疑問を持ち始めたのです。

一度その様に考え始めると、自分の仕事が恥ずかしくなって来てしまって早く辞めたいと思うようになってしまいました。送迎の運転をすることも、食事のための調理をすることも苦痛以外の何物でもなくなってしまったのです。

それからすぐにこっそりとハローワークに通い始めました。デイサービスは避けて、やはり病院やクリニックの看護師求人を探しました。子供や家族の為に勤務時間を優先することは大切ですが、自分がやっていてやりがいの無い仕事はよく無いと思い始めたのです。

多少は時間に無理をしたとしても、本当にやりたい仕事を頑張っている姿を見せれば家族も納得して応援してくれると思ったのです。そうして自分の納得のいく仕事にめぐり合うことが出来ました。

体力的にも時間的にも少し大変な所もありますが、やりがいがある仕事なので頑張っていきたいと思っています。