【不動産】どんどん自分が追い詰められていく【30代前半】

年齢：30代前半
職種：不動産

この仕事自体はやりがいもあり、自分には向いていると思います。ただ子どもができてから、思っていたような業務ができなくなりました。産後育休を取得せずに復帰したのはいいのですが、やはり子どもの急な発熱や体調変化には母である私が対応せざるをえません。

夫は理解がありますが、勤務中に抜けて代わりに子供を迎えに行くことは不可能だということで、結局私が一人でやらざるを得ません。夫の実家は自営業でご両親ともまだ現役で働いていて、店をあけて子どもを迎えに行くなど言語道断という考えですし、私のほうの両親もともに正社員で勤務中です。

当然、孫のための急な休暇など取れません。実際に保育施設に預けてみて思ったのは、いざという時はすぐにお迎えが必須だということです。しかもそれは、当初両親や祖父母に限定されていました。

一度病気にかかると治るまで保育園は利用できず、病児保育か自宅で面倒を見ることになります。私の居住地では病児保育の定員は少なく、前日に先着順で申込みになっていました。

最初は地域の保育員やファミリーサポートセンターを利用することで乗り切るつもりでしたが、ここも病児は預かれないと断られました。やむを得ず、ベビーシッターで病児でも見ることができる、看護師の資格を持った人を探してつなぐことになりました。

ただこれが、かなりの高額で私の時給を超えていました。これに加えて保育園の料金もかかり、働いても出費のほうが多く持ち出しばかりになっていきました。

子どもが熱を出すのは、母である私が仕事をしているから寂しいのではと、同じマンションの人に言われたこともあります。私もできれば子どもと一緒にいたい、熱のある子どものそばにいてあげたい、その気持ちは同じです。

だから家にいる時間帯は、子どもが起きている間はずっと付き添っていて、寝付いてから家の用事や業務の準備をしていました。当然、寝る時間は少なくなりますが、さらに子どもの夜泣きが拍車をかけました。

不思議なんですが、同じ部屋で寝ていても夫はまったく気が付きませんでした。いつも起きてあやしたり面倒を見るのも私だけです。今だけのこと、一度やめたらまた再就職するのは難しくなるとわかっていても、何のために働いているのだろうと疑問ばかり膨らんでいきました。

どんどん自分が追い詰められていくのを感じました。もうやめようか、いやもう少しと同じところをぐるぐる回っているようでした。このままだといつかおかしくなる、そう思っても誰に助けを求めればいいのかわからなくて、あの時は本当につらかったです。