【ホテル】それは酷い話しだ！辞めて行った人間を頼って、今いる人間を無下に扱うなんてろくな会社じゃない、辞めていい！【20代後半】

職種：ホテルレストランサービス
年齢：20代後半

ホテルで働くことは幼いころからの夢で、長時間労働のきつい仕事でしたが、サービスや料理に関する知識を深め、充実した日々を送っていました。ハードな仕事だったので同僚や先輩も次々に辞めていく中で、私自身は人間関係も良好でやりがいを感じていた中でした。

ホテルのレストラン部門で２年間働いたのち先輩が他の部署に異動することになり、私にサブマネージャーという役職が回ってきました。女性でその若さでの役職は前例がなく、戸惑いを感じましたが、その頃料理やワインに関する講習会などにも休み返上ででかけていたので、評価されたのだと思い嬉しくなりました。

しかし噂で支配人が以前長く勤めていて、労働条件が合わなく辞めて行った先輩の女性社員に戻ってきてサブマネージャーにならないかという声をかけているという噂を聞いたのです。

あまりのショックに怒りというか悲しみが込み上げてきて、どうにもならない気持ちだったのを今でも覚えています。私は結局認められてはいなかった、自分の思い上がりだったということを思い知らされて、もうこんな会社は辞めてやろうと思いました。

声をかけられた先輩とも一緒に出掛けたり、飲みに行ったりしていた間柄で、仲が悪かったわけではなかったのに、そのことをきっかけに気まずくなってしまいました。

私は仲の良かった友人に泣いて話をしましたが、その友人も先輩と仲良くしていたので、どちらの肩を持つこともできないという感じで困っているのが分かったので、あまり相談できませんでした。

どうにもできずに両親にも相談しましたら父親が「それは酷い話しだ！辞めて行った人間を頼って、今いる人間を無下に扱うなんてろくな会社じゃない、辞めていい！」と言ってくれたのでとても気が楽になり、支配人に辞める話をしに行きました。

そこでわかったことは支配人は私も部署移動させることを考えており、私が移動した後の穴埋めに辞めて行った先輩を戻そうとしていたということでした。

今思えば怒りに任せて喧嘩腰に支配人と話をしに行った自分は未熟だったなぁとも思いますが、変な工作をして私や周りの人たちを惑わせたおかげで私自身の会社への忠誠心みたいなものもなくなりましたし、働くことへの意欲も失わさせてしまうことになってしまったと思います。人を使うということは難しいことだと思いますが、上に立つ人はもっと細かなことまで考えてほしいと思いました。