【看護師】たった今陰口いってた人が何食わぬ顔してその本人と話をしていたりするのをみて居心地の悪さを感じ・・・【20代後半】

職種：看護師
年齢：20代後半

私は看護師という職業をなんとなく中学生頃から憧れていて、近所や兄弟など身近で看護師をしている人たちがたまたまいて大変だけどやりがいがあるという話を聞いて目指してみました。

正直安定職だし親も安心するからという気持ちもありました。とにかく辛かった看護学生時代を乗り越え晴れて大きな病院に就職することができました。

新卒時代は失敗だらけで毎日先輩に怒られ泣いてばかり。それでも社会人になるということはこういうことだと思い、とにかく目の前のことに必死で辞めたいとまでは思いませんでした。

正直失敗が続いて看護部に呼び出されたときなどはさすがに自分には看護師は向いてないのかもとは思い落ち込みましたが、同期や先輩の支えもあり、なんとか乗り越えることができていました。

そのころは新しいことを学び少しずつではあるけれど成長していることを実感し、患者さんとも余裕をもって接することができてきたりとやりがいを感じていました。夜勤もなんなくこなし、プライベートも充実していてあっという間に過ぎた２０代前半でした。

気が付くと私は５年目ナースになり後輩もたくさんでき、いつしか怒られることは全くなくなり、自分のペースで仕事ができていました。高齢者病棟に勤務していたこともあり、変化が少なく、もう寝たきりで先が短いような患者さんばかりとかかわることが多く、それはそれで親しみもわいたのですがどこか自分の中で仕事をこなしているだけのようにも感じました。

女性だけの職場なので陰口も多く、たった今陰口いってた人が何食わぬ顔してその本人と話をしていたりするのをみて居心地の悪さを感じながらも何も言えない自分にいら立ちを感じたりもしていました。

同期では結婚退職するこもちらほらいてうらやましかったけれど自分は全くその予定もないし、私はいつまでこの職場にいるんだろうと先の見えないエンドレスの世界に不安も感じていました。

そんな時テレビで芸能人がパリコレに挑戦し英語も習得しているというドキュメンタリーをたまたま見て、海外なんて夢のまた夢と思っていたけど今なら私もまだチャレンジできるかもしれない。

この狭い世界から飛び出してもっと広い世界を見てみたいと思い、あれよあれよという間にその年に退職し、次の年に海外留学しました。

なかなか組織から抜け出すことは簡単ではありませんでしたが、いろんなマイナスな気持ちが積み重なった結果プラスの行動ができたと思い、看護師の世界にしばられなくてよかったと今は思っています。

同じ職業を続けることもすばらしいことですが時に辞めて新たな才能も見つけることができたりもすると思います。