【製造業】営業部長はチクチク課長を攻撃し、課長はとうとう、入院することになりました【30代後半】

職種：製造業
年齢：30代後半

現在、４０歳ですが５年前の３５歳の時にある事情で、製造業の事務職を辞めました。そちらの会社で４年間、お世話になっていました。再就職の事務職ということもあり、狭き門で、３０社ほど受けた中でようやく受かった会社でしたので、今度は辞めるまい、と心に決めた会社でした。

社長が一代で、築き上げた機械製造会社は、少人数体制でしたが、風通しも良く、若者の意見もドンドン取り入れるといった社風でした。カリスマ性のある社長の人気も売上に一役買っているようでした。

事務職の女性も、１０人はいました。皆さん、営業の方とセットで、電話対応、パソコン入力が主な仕事でした。後の半分の１０人が営業の男性で、朝の朝礼、掃除が終われば、車で外へ行かれます。

帰りは皆、遅く夕方６時を過ぎても戻らない方がほとんどでした。営業の方が社に戻るのは、事務員が帰り支度を始めようとする頃になってからです。

担当が決まっているので、自分とセットの営業さんが帰ってくると、昼間にあった商談や電話の事、今後の対応などの打ち合わせが始まります。

残業する予定がなくとも、営業さん次第で、売上が変わりますから、事務員も協力しなければなりません。時々なら、そういうこともあるでしょうが、毎日や思いもよらない時間からの残業に戸惑うことも多かったのです。

一番の問題は社長のカリスマ性でした。一代で築いた自信があるのでしょう。風通しが良いを、アピールするためか、朝礼でよく、社員の意見を聞きます。「なぜ、売上が伸びないか？」そこ答えろと言います。

「努力が足りませんでした。もっとアピールします」、「なぜ、アピールが足りないと思うのか？」、「実績に結びつかないからです」、「なぜ、実績にならないのか？」、「他社に先を越されたからです」、「なぜ他社に先を越されるんだ？」、問答の始まりです。

こういった朝礼が毎日２０分の予定で行われるのですが、２０分では結末が出ず、ドンドン伸びていきます。光熱費を節約しているので、夏場ほぼ、エアコンなしです。

２０畳ほどの小さな会社の中に２０人プラス社長の２１人が、ギュウギュウで、立ったまま議論し合うのです。地獄のような時間が続いていきます。どういった訳か、ターゲットがほぼ決められており、それも営業ではない唯一の事務職のおじさん課長でした。

「今週の予算はまだか？」、「なぜ、予算は達成されないんだ」等々。人事の事務職の課長は手が一杯で、何から何まで、事務のフォローをしていました。優しくて、一番皆が、文句を言いやすいタイプの人でした。

その内、他の人も段々、その人を馬鹿にするような発言が目立ってきました。あいつが遅いから、また、あいつのせいで、と本人がいる時も平気で言ってもよい雰囲気がそこにはありました。

課長を攻撃すれば、なぜか、社長のお気に入りとなりました。営業部長はチクチク課長を攻撃し、課長はとうとう、入院することになりました。

それでも、課長は会社を辞めず、何か考えがあったのでしょうか。生活もあったんだと思います。そして、私はそんな課長を攻撃する気にはなれず、会社を辞めたのです。