【歯科助手】セクハラはどんどん酷くなり、最終的には後ろから抱きつかれて悲鳴をあげてしまいました【20代後半】

職種：歯科助手
年齢：20代後半

辞めたいと思った理由は色々ありますが、一言で表すならば｢小さな職場に嫌気が差した｣からです。歯科医院という職場は、トップが歯科医でその下に歯科衛生士、その下に助手、そして事務員という勤務体制が一般的です。私の居た歯科医院は、歯科衛生士は居らずに歯科助手が三名で内一人が事務もこなしているという小さな所でした。

毎日顔を合わせる従業員が四人という職場は、職場の中では小さい部類に入ると思います。この四人が普通の人だけで構成されていたならば問題なく働けると思います。

条件はそんなに悪くない職場なのに助手の入れ替わりが割と早かったのですが、その理由に気付いたのは入社して三年目位の時でした。治療に必要な器具を洗っていると、院長に後ろから髪の毛を触られました。雇い主と職員だと、止めて下さいと言うのは非常に言いにくいです。

困った感じにしていると、しても良い子だと判断されたらしく髪の毛を触る頻度は増え、腰やら肩やらも触って来るようになりました。歯科医院は一階で、二階には奥さんも子供もいるのに何を考えているのか本当に意味不明でしたが、少し前に車をローンで買った身としては強く出る事は出来ませんでした。

我慢を続けてしまった為セクハラはどんどん酷くなり、最終的には後ろから抱きつかれて悲鳴をあげてしまいました。その頃にはストレスで大分辞めたくなっていましたが、｢もう絶対にしないから辞めないで欲しい｣と頼まれたた為、お金も必要な事だしもう暫く続ける事にしました。

その後はセクハラが無くなり働きやすくなるかと思いきや、今まで何年も何も言われたことの無い様な事柄に対して、細々と駄目出しや嫌味を言われるようになりました。本当に意味の無い因縁レベルでネチネチと毎日された為、神経を病み最終的には通勤時に動悸や涙が止まらなくなり辞める事になりました。

歯の模型を作るときに、差し歯に関係ない部分は削り取る作業があるのですが、ガタツキもなく差し歯の部分を傷つける事もなく出来ているのに、｢貴方が削ると見た目が美しくないでしょ？｣等と、主観的な事で責められても雇い主というだけで何も言えませんでした。本当に細々とした事を毎日毎日言われ続けました。

個人経営の職場では、雇い主には何も言えません。向こうもそれが分かっている為、お山の大将的態度で責めていたように思います。大きな会社なら苦情を言う場所もあると思いますが、小さい職場にはありません。労働基準局に訴えた所で再び働ける訳もなく、辞める以外に無かったと思います。

辞めていく助手が皆、辞める理由を濁して辞めていきました。きっと私と同じ様な目に合っていたのでしょう。院長とのやり辛さに加え、二階が自宅になっている為の心労もありました。

奥さんが直々降りてくるのですが、毎回細かい事を言われる為に足音がする度緊張しました。｢冬場の洗い物をお湯では無く水でやれ｣から始まり、あれやこれやと文句を言われて最終的には｢息子が家を出たのに光熱費が下がらないのは貴方たちが無駄使いしているからだ｣と言われました。ちょうどガソリン、灯油が値上がりしてきた頃の話です。

もう辞めて何年もたちましたが、未だに夢に見てうなされます。