【編集】その上司がうまくいかないのは私のせいだという風になってきた【30代前半】

職種：編集作業
年齢：30代前半

私はある編集プロダクションに勤めていた編集者でした。編集プロダクションと言っても大きくはなく、編集以外にも雑用など様々なことをこなさないといけない立場でした。

仕事を辞めたいと思ったのは人間関係が原因でした。仕事自体は楽しくて、こつこつと一冊の雑誌の特集などを組み上げていくのは楽しかったですし、最初の私の直属の上司はいい人で、この人から編集作業も含めていろいろなことを教わりました。

しかしその人が違う職種に移動し、新しい上司がとんでもない人でした。なんだか感覚がまず合わず、私よいと思って作った特集や原稿のアイデアなどは全てＯＫが出ないので、仕方なくその人がＯＫを出しそうなアイデアを持っていくようになりました。

そうすると、その人からはＯＫが出るのですが他の会社の人や社長や出版社からは、いい顔をされません。やはり、私自身もその上司の好きな感じがいまいちいいとは思えませんでしたし、そういう心構えで仕事に臨んでいることもありいい仕事ができていたとはいえませんでした。

そういうわけでその時期は私がいいと思ったアイデアはその上司によってダメにされる。その上司がＯＫなアイデアによって企画書を作ると、もっと上でダメになるということになってしまいました。

それでも私自身、いいアイデアが出ていると思いましたし、その上司によって没になった企画書などを同期の友人などに見せるとおもしろいと言ってくれたので、その上司さえ移動してくれればまた持ち直して仕事ができると思っていました。

しかし、その上司も当然ですが仕事がうまくいかないので、だんだん私に八つ当たりをするようになってきました。その上司がうまくいかないのは私のせいだという風になってきたのです。

雑用がないので暇なのかしれませんが、近所の喫茶店に呼び出しては大声で私にくだらない話をしたり、説教をしたりしました。私は受け流していましたが、喫茶店を出ると、結構ぐったりしていました。

そんな風に半年くらいしたころに、このままでは本当にダメになってしまう。何が面白いかわからなくなってしまう、そう思いました。

それで私は会社を辞めることにしました。幸いこの仕事はフリーで仕事を受けることができます。元の会社で私と仕事をしていた人や、その上司がとんでもないことを知っている出版社の方は私に仕事を回してくれました。

そんなわけで、私はむしろ鍛えられて今フリーで仕事をしていますができればこんな経験をしたくなかったなと思います。