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【飲食店】このまま何年も同じような生活を続ける自分を考えたとき、初めて涙が出ました【20代前半】

      2015/07/22

職種:飲食店
年齢:20代前半

主に都内でチェーン展開をしている飲食の会社で社員をしていました。当時、設立後間もない若い会社で、面白いベンチャー企業として、雑誌等メディアにも紹介されていました。

「若い人にどんどん責任を与え、うちを踏み台に、大きな人間になって欲しい」という会社の理念にも惚れ、この会社を選択しました。理念の通り、入社後すぐに責任職を与えられ、店舗の責任者を担っていました。

仕事は、店舗に関わる業務全てでした。調理、接客に始まり、食品の発注や人材育成、予算を達成するために毎日朝から晩まで忙しくしていました。最初はとてもやりがいを感じていました。

先輩社員に必死に食らいつき、一つずつ仕事を「奪う」ように覚え、数字を残せた時はすぐに評価にも結びつきました。また、会社もオシャレで面白いと話題になりつつある会社でしたので、友人に勤め先として会社名を挙げるのは少し誇らしくも思っていました。

しかし、誇らしく働いているという気持ちよりも、自分そのものがひどく疲れ、ただただ毎日を生きているような気持ちが強くなってしまうようになりました。

朝は早く、帰りも遅くなることが多かったため、生活時間が大きく異なる家族に申し訳ないと思い、就職して1年経った頃に一人暮らしを始めました。

「ベンチャー企業は重労働が多い」と言う両親の反対の声を押し切って就職してしまったこともあり、疲れている姿を見せることも避けたかったのもあります。

一人暮らしを始めると、私はさらに仕事漬けの生活をしていました。電車が動き始める時間に家を出て、職場で事務作業をしながら食事をとっていました。

お店が開店してから閉店するまで、終日店舗の業務に勤しみ、閉店後、最終の電車で家に帰りシャワーを浴びて寝るという生活をしていました。

休日は店舗には顔は出さないものの、後方で新しい業務の勉強をしたり、他店の社員と仕事のコミュニケーションをとっていました。また、急に出勤できなくなるスタッフの発生も多々あったので、穴埋めのために自分が対応もしていました。

残業や休日出勤の報告は、申請可能でしたが、その分店舗の人件費率が上がってしまうので、出勤扱いにはしないようにしていました。まだまだ若い年齢のうちは、先のことなど考えず、ひたすら毎日を必死に生きていれば良いと思っていました。

しかし、就職して2年ほどたった頃、生まれて初めてインフルエンザにかかりました。数日自宅で安静にし、復帰する前日に久しぶりに母に会いに実家に行きました。久しぶりに会った母は、少し年齢を重ねたように感じました。

心配はかけたくなかったので、仕事の話はしなかったのですが、後に聞いた話では、母はとても不安に思っていたようです。実家に届いていた友人の結婚式の招待状を持ち、足早に実家を出ました。

土日は休んだことがないので、結婚式に参加できるか少し悩みましたが、ふと、同世代の友人が結婚するということが心に引っ掛かりました。

このまま毎日をただひたすら生きているだけのような自分に、結婚を含め何か他の将来の様子が全く見えませんでした。このまま何年も同じような生活を続ける自分を考えたとき、初めて涙が出ました。ずっと止まらない涙を流しながら、私はとても疲れているのだと思いました。

ワークライフバランスという言葉を、だいぶ後になって知ったのですが、当時の私はバランスどころか、心身共に100パーセント仕事のことだけを考えて生きていたのかもしれません。

しかし、年月はきちんと経過していて、両親は年齢を重ね、友人は人生のパートナーと新たに歩み始めていることを私は全く考えていませんでした。

私の身体だけはきちんと疲れを感じていたことに、気がつきました。「疲れ」を理由に、また、入社数年で退職するというのはとても恥ずかしい気がしたのですが、

両親の「仕事は1つじゃない」という言葉に背中を押され、私は退職をしました。その後は、小売業に転職し、店舗運営をしながらも休日を楽しめる働き方をして過ごしています。

 - 辞めた理由 ,

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