【SE】放置、放置、とにかく放置される日々でした【20代前半】

年齢：20代前半
職種：SE

ITシステム関連の会社での話です。ここは、私が新卒採用で入社した初めての職場でした。新人だけの数日間の基本的なマナーなどの講習を終え、配属された部署で働くことになったのですが、そこがとにかく嫌でした。

その部署に配属されたのは私を含め３人。私以外の二人は大卒で、私は専門学校卒でした。配属されてからというもの、一度たりとも仕事を教えてもらえたことはありませんでした。

放置、放置、とにかく放置される日々でした。何一つ仕事をさせてもらえない日は時間の流れが遅く感じられ、本当に辛かったです。コピー取りや電話番をしたりもしましたが、システムエンジニアとして入社したのに無為に何ヶ月も過ぎていくのが虚しく感じられました。

それでも数ヶ月経って、ようやくデータ入力などのマシな仕事もさせてもらえるようになったのですが、今度は残業の日々に襲われました。私は電車通勤をしていましたが、始発と終電での行き帰りが連日続き、次第に体調を崩し始めました。おまけに直属の上司がミスの多い人で、その穴埋めに休日の出勤も余儀なくされることが多々ありました。

残業の多さも、仕事の効率の悪さが目に付いていたので無理もないと思っていました。昼間の仕事をダラダラやり、定時を過ぎてから本腰を入れるような人が多かったのです。残業代を多く稼ぎたかったのかもしれませんが、それに付き合わされて終電ギリギリまで帰れなかった私はどんどんストレスが溜まっていきました。

残業代の申請もいちいち紙に書いて提出しなければならず、事由が認められないという理由で何度も付き返されました（どこも不自然な部分は無いにも関わらず）。終電間際で本当に帰れるか帰れないかの状態だったので、残業手当を諦めて駅に走ったこともあります。

他の社員もそのような生活を送る人ばかりだったので、当然ながらほとんどの人がどこかしら体を壊し、お客の前意外では笑顔も見せない、暗い雰囲気に包まれていました。そういう状況を見て、それが自分の将来の姿かと思うと不安でいっぱいになりました。

飲み会などで、同級生で他の会社に勤めた友人たちが充実した生活を送っている話を聞くと、より一層やりきれなくなりました。IT関連は残業が多いとは聞きますが、それも会社によるものです。もっと自分に合った職場があるのではないか、無理して勤め続ける必要が本当にあるのかと自問自答しました。体を悪くしてからでは遅いですし、家族とも相談した結果、早期の退職を決意しました。