【レンタルショップ】レンタル商品のケースの中に佃煮がぎっしりと詰め込まれていました【10代後半】

職種：レンタルショップ（DVD・CD・コミック）
年齢：10代後半

私がレンタルショップを辞めたいと思った理由は2つあります。1つは「お客さんのレンタル商品に対する扱い」、もう1つはありがちですが「人間関係」です。

レンタルショップで働き始めた時、CDやDVDが好きだった私は仕事への期待で胸がいっぱいでした。しかし現実は理想と程遠く、数週間も経たないうちに「辞めたい」と思うようになってきました。

「お客さんのレンタル商品対する扱い」、これはひどいものでした。盤面にはどうやればこんなになるのかというくらい大きな傷がついていたり、故意にべたべたと手でも押しつけたのではないか？と疑ってしまうような指紋に手の平のあとがあったのです。

実はこれ、意外と手入れが大変なんです。指紋だらけならしっかり拭き取らなければならないのですが、そう簡単にはきれいになりません。指紋も脂ですからね。何度も何度も布で、きれいになるまでごしごしこすり続けます。腕が痛くなります。

そして盤面の傷。あまりに傷がひどい場合は研磨します。ですがこの研磨にも問題点があります。DVDには「ハードコーティング（HC）」というものがあり、これは他のディスクより強度なコーティングが施されています。ハードコーティングが施されているディスクは研磨することができません。なので大きな傷がついていてもお手上げなのです。

ある日はレンタル商品のケースの中に佃煮がぎっしりと詰め込まれていました。返却ボックスの中から取り出した時、私は目を疑いました。べたべたするし臭いはこびりついてしまっているし、このままでは他のお客さんに貸し出せません。

隅々まで掃除してしばらく放置し、臭いが消えるのを待ちました。嫌がらせだったのだと思います。当時、私は新人だったため、この件には深く関与できませんでした。先輩方がその後、どんな対応をしたのか詳しくは知りません。

さらに扱いがひどかったのはアダルトビデオです。高い確率で汚れていて、アダルトビデオが返却された時は正直うんざりしました。借りてるものだから扱い方は適当でいいや…という感情がひしひしと伝わってきます。

そして人間関係。私が働いていたレンタルショップはいい人がほとんどだったのですが、同じ時間帯に働く1人がお世辞にもいい人とは言えませんでした。ただレジで慣れた仕事（貸し出しと返却）だけをし、電話の対応、苦情の対応、重たいものの運搬はすべて任されました。

まだ働き始めて間もない頃、右も左もわからない状態なのに「自分は休憩に入るから」と店を任された時はどうしようかとパニック状態になったこともあります。

その人とは完全にソリが合わず、それでもなんとか頑張っていたのですが、しばらくして店長が変わってしまいました。それと同時に店の方針も変わり、ついていけなくなった私は辞めることを決意しました。

現在、そのレンタルショップはなくなってしまっています。次の仕事を探すのは大変でしたが「辞める」という私の決断は正しかったんだな…と、今はそう思えます。