シゴヤメ

仕事を辞めたい人達の相談所

【銀行】私が勤めていた銀行が破綻したのです。聞けば、過剰な融資と設備投資に失敗したという事でした。【20代前半】

      2015/05/22

職種:銀行員
年齢:20代前半

私が仕事を辞めたいと思った理由、勤務場所の雰囲気が原因です。大した事が無いような理由に見えますが、私にとっては息苦しいあの雰囲気は、いたたまれないものでした。

私の勤務先は東証1部上場企業で某政府系銀行です。ドラマ「○沢直樹」と同じバブル好景気の頃で、社会人として未熟なまま華やかな銀行OLの生活がスタートしました。この銀行の本社は東京から離れた遠い場所にありました。

東京では好景気の勢いに乗って、多摩地区や埼玉方面に支店が次々に開店し、人手が不足していた時期でした。私は商業地区、N支店へ勤務、内国為替担当という事で、商店街にある超有名な予備校グループの給与振込みや、証券会社の億単位の入金作業など、結構責任の重い業務を任されました。

当時はまだ完全な機械化前であり、一件ずつタイピングを猛練習しなければ日常の業務が担当できないので、きびしい女性行員の先輩に鍛えられて毎日帰宅が20時過ぎになるまで、業務を覚えました。

今思えば、これは立派なサービス残業であり、本来なら残業代を頂かなくてはいけないはずですが、当時はそういう雰囲気は全く無くて、限度一杯まで記入すると書かせてもらえませんでした。

それが当たり前だと教えられました。自宅からは自転車とバスを乗り継いで40分の場所でしたので、天気が悪い時は雨具を着て坂道が多い道のりを必死で5年間通いました。

こういう環境の中、激務が続けられたのは得意先訪問営業担当の先輩の皆さんが面倒を見てくれたからだと思います。この先輩たちは、銀行の第一線で活躍する出世頭で、私が配属された商業地域のN支店では、次の転勤で必ず昇進が待っているというポジションのエリート男性行員でした。独身の20代と、妻帯者の40代がバランス良くお得意さんを担当していました。人当たりが皆良い人ばかりで、N支店の業績がどんどん上がっていきました。

業務シフトは2交代制であり、きびしい女子行員の先輩と交代で行っていました。わたしの先生であるOさんとは、性格的に合わず、でも、交代で昼休みに会話する機会が無かったので良かったのです。

でも、他の女子行員の先輩方とは、ずいぶん嫌な思い出として今も心に引っ掛かっています。一日の中で唯一くつろげる場所は、女子ロッカー室でした。でも、私はここが一番キライだったのです。

結婚したばかりの人は自分の近所の人の悪口、結婚適齢期の美人の先輩は付き合っている何人かの人たちと行った所や貰ったブランド品の自慢、とっくに適齢期を過ぎた、口の悪い先輩が4人ほど、いつもお客さんや私のようなノロマな後輩の悪口を言いまくっていました。

いたたまれなくて、私は同期で気が合うNさんと、すぐ隣にあるゲームセンターへ行って、当時流行っていた「ゼビウス」「パックマン」『バーガータイム』でストレスを発散していました。

本当に、いつも悪口ばかり言っているあの雰囲気は、私の社会経験には全く無いものだったので、人間不信の一歩手前まで行くほど嫌でした。窓口業務の美人の先輩は、お得意先のお客様と仲良く話しているのに、休憩中ロッカー室で聞かされるそのお客さんのプライベートな事にまで及ぶ悪口は、本当にビックリさせられました。

同期のNさんと仲良しすぎて、業務シフトを変更された事がありました。これは実は、結婚適齢期を過ぎたH先輩が私たち若手に仕掛けた意地悪でした。後から上司のYさんにちらりと聞いて、これには耐えられなくなりました。

唯一楽しかった同期のお喋りが出来なくなり、私の昼休みは一変しました。この会社は自社ビルだったので、銀行のプレゼント品をしまっておく倉庫や、誰もいない会議室などが私のくつろぎの新しい場所になりました。

あまりにも昼休みに誰ともしゃべらないので、考えました。「このままじゃ自分が変になる。退職して自分が好きな仕事をやろう。」

私は、昼休み中に自分がやりたい仕事の準備を徐々に始める事にしました。同期のNさんは、その頃近所の会社員と恋愛中で、結婚が決まっていました。私はもう、自分のやりたい仕事に向かって一直線に頑張りました。

やがて、私の部署に新しく後輩が配属される事になり、それを好機として転職を決意、5年間勤務した銀行を辞めました。

結局、辞めた私の所に、本社の人事の方から連絡が来て、自営業を準備している私をまた引っ張り出し、契約社員として自由に勤務できる事務センターへ移動しました。今度の職場は雰囲気が良く、楽しい仕事が出来、今でも友達になった皆さんとは交流が続いています。無事希望していた職業に転職もできました。

でも、数年後、新しい仕事で頑張っている私にあるニュースが飛び込んできました。私が勤めていた銀行が破綻したのです。聞けば、過剰な融資と設備投資に失敗したという事でした。あのエリートの先輩たちも、地方の銀行へ転職して散り散りになっていったそうです。世の中、何が起こるかわかりません。

 - 辞めた理由 ,

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