【金融】誰も逆らえず、私に同情してくれる人はいても表立って味方はしてくれませんでした【30代前半】

職種：金融業
年齢：30代前半

会社の中でも中堅と呼ばれるようになった歳で、営業店勤務から本部勤務に栄転することができました。私を本部に呼んでくださった方は役員の中の1人で、以前営業店でも一緒に仕事をさせていただいたことがある尊敬できる上司でした。

多くの上司が机上の空論を述べる中、その方は自らの足で動き契約を取って来るような実力派で、見習うべき所が大変多く、また一緒に仕事をさせていただけることに誇りをもっていました。本部で私に与えられた仕事は、新しいプロジェクトのリーダーでした。

私は女性で、しかも教える立場としてはまだ年齢が若く、そのことについて良く思わない方々がいらしたことは事実で、その雰囲気を肌で感じておりました。それでも何とか期待に応えようと身銭を切って本を買い漁り、法律やプロジェクトに関わる知識を得る勉強をしました。

ですが、役員間の不仲が起こり、私を引き抜いて下さった役員と対立する立場にある役員が、根も葉も無い噂を立てました。私がその役員の愛人であると言っていたのです。

それだけでも完全なるセクハラですが、事あるごとに目の敵にされ、わざと多くの社員の前で恥をかかせるような発言をしたり、酷い時には「お前にこんな重大な仕事が務まるはずがない」と罵られました。

大変恥ずかしいことですが、さすがにその時は泣いてしまい、急いで更衣室に逃げ込みました。悔しくて仕方が無かったのです。その役員は会社でNO.2の立場にあり、誰も逆らえず、私に同情してくれる人はいても表立って味方はしてくれませんでした。

私を引き上げたNO.3の役員は、気にするなと励ましてくれましたが、NO.2のあまりに子供じみた嫌がらせ(小さなことですと私にだけお土産を渡さない、社員の飲食会に私だけ誘いが無い等)に、徐々に心が病んで来ました。

それでも必死にプロジェクトを推し進めて行きましたが、NO.2による目に見える妨害工作(判を押さない等)に、さすがに頭に来て当時のトップに直談判しに行きましたが、実質経営に一番口出しをしていたのはNO.2でしたので、お茶を濁される形で終わりました。

結果的に、当時の情勢等も鑑みなかなかGOサインが出ず、そのプロジェクトはとん挫した状態が数年続いてしまい、私のやる気も低下して行ってしまいました。

さすがにその時は、この理不尽な状況と度重なる嫌がらせに何もかも放り出して退社しようと考えました。それでも続けられたのは、唯一の味方であるNO.3の役員が、本当に尊敬できる人物だったからだと思います。

結果的に、私はその頃の心の傷が原因で退社してしまいましたが、セクハラだパワハラだと世間で騒がれていても、それが露呈しているのはほんの一部で、実際は会社に居るために我慢している人は数えきれないほど存在していると思います。