【アパレル】休みの日も、会社から支給された携帯電話は鳴りっぱなしで、気が休まる暇もなかった【20代後半】

職種：呉服業界
年齢：20代後半

過去に京都の老舗呉服店に勤務していました。大学を卒業してすぐに、新入社員として入社してから６年間勤めました。仕事を辞めたいと思った一番の理由は、残業代が支払われなかったことと、土日も出勤のことが多かったことが理由です。だいたい毎日３時間ほど残業をしていましたが、残業代が出ず、手取りで20万円なく、とても厳しい生活でした。

また、着物の販売会などは土日に催されることが多く、土日出勤は当たり前で、振り替え休日も、ろくに取れない状態が続いていました。リーマンショック以降、会社の業績も悪く、ボーナスも出ないことがあたりまえ、何を生きがいに仕事をすればいいのかわからず、かなり悩んでいました。

お客様はいわゆるお金持ちの方が多かったので、自身もそれなりの格好や興味がないブランドの服を身に着けたりしなければならず、少ない給料では到底やっていくことができませんでした。

休みの日も、会社から支給された携帯電話は鳴りっぱなしで、気が休まる暇もなかったです。仕事のストレスから、全身にじんましんが出るようになり、また、微熱がずっと続いていました。

小さい会社だったので、仕事内容も細かいことから全部やらされ、経理以外のことはすべて自身で行っていました。やりがいがある仕事でしたが、仕事内容とお給料が割りに合わず、しんどい思いを常にしていました。

20代後半になり、結婚をして子供が欲しいと考えるようになりましたが、社内恋愛をする気にもなれず、お見合いパーティに行くことが増えました。

努力が実り、彼氏ができ、結婚を考えるようになりましたが、以前の会社では産休を取って、子育てをしながら活躍している女性社員が一人もおらず、このまま働き続けて子育てをする自信がありませんでした。時短勤務などの相談もしましたが、全く聞き入れてもらえませんでした。

結婚が決まり、すぐにでも妊娠を望んでいましたが、薬も服用していたので、妊娠をすることもできず、ストレスをかかえたまま新婚生活を送ることも嫌だったので、表向きは寿退社という形で退職しました。

本来ならば、産休制度を利用して、仕事復帰をしたかったのですが、前例がないことと、体調を一番に考え、退職するという選択にいたりました。

健康な体があっての仕事だと思うので、正社員としての仕事は失いましたが、今は子供もでき、経済的には苦しいですが、幸せな生活を送っています。