【人事】おまえのような人間は、育成していく立場にはいるべきではない【20代後半】

職種：人事部　人材育成の研修担当
年齢：20代後半

上司が嫌いでした。これにつきます。「人材を育成する立場であるこの仕事は、社内のモデルのような人材でなくてはならない。」というのが、上司の口癖でした。

私も、「そのような人材にならなくては」と毎日、緊張しながら、人に見られているんだという思いで会社に行ってました。しかし、上司を見てみると首をかしげてしまうような場面が多々ありました。
たとえば、上司が本日朝までキャバクラで会社の同僚を飲んでいたとの情報が入りました。その日、上司と話していても酒のにおいがし嫌な気分でした。

しかし、上司も人間なんだと思うと、しょうがないという思いにかられ、許せる気持ちがありました。しかし、そのあと上司が隣でいびきをかきながら寝始めました。

そして、30分くらいたってからでしょうか、起きてから私を個室に呼び出し、なぜか説教が始まりました。酒の二日酔いと、自分の醜態をさらしてしまったから威厳を保とうとしていたのでしょうか。上司の説教の内容はこうでした。

「おまえは、責任感がない。育成する立場の人間なのだから、もっともっと上にいく努力をしていけ。」

というのです。当日朝まで楽しく飲んでいて、いびきをかいて寝てた人に言われる内容なのかと、上司を尊敬できなくなっていました。

こんなやりとりが、何度も続き、会社に残っていてもこの上司の下では働いていきたくない。という思いになり、退社しました。私自身、気持ちが弱かったことも否めません。

実際、上司のことをもっと上の立場の人間に話すことができませんでした。話したところで、上司に話がいき、説教が増えてしまうのを恐れてしまったからです。

社内のモデルのような人材になれなかった事実もあります。毎日、見られているという緊張に耐えられなかったのも事実です。同僚の一人であるI氏には、相談を持ちかけたことがありましたが、I氏からは上司に私の話が筒抜けになっていたようで、ひどい剣幕で叱咤されました。

「愚痴を話すようでは、上に行けない。いつでもポジティブでいなければならない。そのように、裏で話をすると信頼がなくなり、誰もついてこない。おまえのような人間は、育成していく立場にはいるべきではない。」

等。やめたいと思った理由は、本当に、上司が嫌いの一言につきます。部署変更など希望をだせば、上司の耳に入り、呼び出されるので、恐怖がぬぐえず言えなかった。違う上司の下で働いてみたかったです。