【旅行代理店】モラルハラスメントが日常化し体制を変えようという動きは無かった【20代前半】

職種：旅行
年齢：20代前半

都市には必ず一店舗あるような知る人と知る程度の知名度の旅行会社に勤めていました。比較的大きい会社の割に、経営が家族経営レベルで全ての決定事項は感情論で進みます。

また昇給等も実力というよりは、上司に気に入られているかどうかで決まり、何年も働いている人でも何千円かしか初任給から上がっていないという人もいました。

こういった環境なので、売り上げを上げたいというモチベーションも上がりませんでした。低賃金でサービス残業も多いので離職率も高く、私が勤めていた支店で30代から40代の人は数人しか居ませんでした。

５年も勤めないうちに支店長やマネージャーレベルになれるぐらいです。丁度リーマンショックの頃でしたので、ボーナスもなく低賃金で夜遅くまで残業し、家と職場の往復ばかりしていました。

新人を育てるためのマニュアルのようなものは全くなく、とりあえず電話を取ってその場その場で学んで行くという感じでした。素人が旅行予約の電話対応をするのですから間違いも多く、お客さんにも不安を与える事が多かったと思います。

このように新人研修のようなものが無い割に、研修中にクレームを出してしまうと自己責任で対応しなければならず、上司が代わりに誤ってくれるということはまれでした。会社の人間もお客さんも全員敵だと思って仕事をしていました。

こんな会社に残っている上司は上司でろくな人間がいないため、モラルハラスメントが日常化し体制を変えようという動きは無かったようです。

確かにマネージメントレベルになると新入社員や入社数年の人間を奴隷のように扱えるので居心地が良くなり、体制は変えられたら困るのでしょう。

私が勤めていた時も精神的なモラルハラスメントが相当酷いと思いましたが、先輩の話だと物を投げつけられたり、叩かれたりと暴力もあったと聞いています。また、赤字を出した時は自腹で清算していた時期もあったようです。

精神を病んでパニック障害になってしまう人や、他の支店では自殺者でたと噂される事さえあるような酷い会社でした。

辞めてからの後悔は全くなく、２年近く勤めましたが無駄な時間を過ごした、もっと早く辞めておけば良かったと思っているぐらいです。この会社の後に勤めた会社は普通なんでしょうけど、酷い環境からきたのでその普通が天国のように感じました。

この会社が一刻も早く倒産し、苦しい思いをしているかもしれない従業員の人達が解放される事を願っています。