【清掃業】部屋に髪の毛一本落ちているだけで怒鳴り込んでくるお客様も少なくありません【20代前半】

職種：宿泊施設清掃業
年齢：20代前半

宿泊施設の清掃業に勤めていましたが、辞めて正解だったと思います。というのは宿泊施設の清掃業はただ清掃をするだけではなく、かなりの接客レベルが要求されますし、かといって清掃のレベルは普通の施設に比べお客様がお泊りになるのですぐに発見され苦情に繋がります。お客様に注意を受けたあとにはまた上司の人に直接呼ばれて注意されることが一連の流れでした。

それから接客の態度が悪かったなどという苦情は日常茶飯事ですし、部屋に髪の毛一本落ちているだけで怒鳴り込んでくるお客様も少なくありません。また日頃の疲弊を癒しに来られるので、ハメを外して飲酒している人も多く、お客様同士で些細な喧嘩を引き起こすことがあり、その仲裁をすることも頻繁にありました。

そして、宿泊施設の清掃業は、ベッドメイキングをすることが当然で、その技術力やスピードで評価が変わってきます。私自身は得意でしたが、実際苦手の人はいつまでも苦手のままで、そしてその人の作ったベッドはシワが多くそれがまたお客様の心象に悪影響を与え注意されることが増えるのです。

もちろんトイレ掃除など汚い仕事はありますし、一番厄介だったことは、私の勤めていた宿泊施設は大浴場とサウナが用意されており、その中の掃除を夏場するときは本当に地獄でした。

とにかく暑いですし、一方で脱衣場はクーラーがガンガン効いており体調不良を起こす人は続出しました。私自身も一度熱中症に近い症状に陥り大変だった記憶が今でも鮮明に残っています。

そして私は男性ですから、男性の下半身を見ることに特別嫌悪感はありませんでしたが、女性の従業員でも男性の大浴場や脱衣場のタオルやごみ捨てをする必要があり、若い女の子などは本当に気分を悪くして辞めた人もいました。

それから仕事の問題だけでなく、人間関係も複雑でした。基本的に女性の多い職場だったので、陰口の叩き合いは毎日のことでしたし、一見仲がよさそうに見えて実は仲が悪い人達の場合は、どちらの意見も聞く必要がありますし、また下手に肩入れをした場合はそちら側のグループの反発を買うといった最悪の事態もありました。

そうなるともう関係を改善することは難しく、それがまたベテランで勤めている人だと上への意見もできますからどうしようもありませんでした。

もちろん全てが悪いことばかりではありませんでしたが、健康面や精神面を考慮して、やはり今考えても辞めておいて正解だったと思っています。