【飲食店】うわっ、ぬるい！こんなのいらねえよ、渡した金返せ！【10代後半】

職種：飲食店販売業
年齢：10代後半

私はある飲食店で働いていました。生まれて初めてのアルバイト。私はレジと焼きそばを焼く仕事を任されました。意外と難しいのが焼きそばを焼く仕事。お客さんがどれくらい来るかわからないので、あんまり作り置きが出来ません。

なので2人前くらい作って、置いておき、お客さんが来て売れたらまた2人前作って置いておくというのを細かくやっていました。温め直しはしないため、焼き終わったらすぐ棚の中に保管。それでも10分以上経つと温くなってしまいます。1時間に10回以上作ることもあったため、夏の暑い日は汗だくになりました。

いつも腑に落ちなかったのが、3人いるのに私がほとんどの作業をやらされていたこと。年上の大学生の男の子2人でしたが、具材を切ったりとか簡単な事以外は、ずっとしゃべっていて手伝ってもくれません。女子は私ともう一人（Aさん）いました。Aさんはとても可愛くて、その子がいる日は、率先して仕事をするのに。

ある日、私は昼からのシフトに入りました。Aさんは上がる時間で引き継ぎして交代。後でチェックすると、焼きそばを5つも作り置きしていました。

あまりにぬるくなっているので捨てようとしたら、「うわーせっかくAちゃんが作ってくれたのに、感じ悪ー。」と大学生の男の子に言われ、どうしようかと悩んでいるとお客さんが来店。その作り置きを渡すと、今度はお客さんに「うわっ、ぬるい！こんなのいらねえよ、渡した金返せ！」と怒られてしまいました。

ちょうどその時、「お先失礼しま～す。」と軽い口調で現場に戻ってきたので、私はプチンとキレて「Aさん！焼きそばこんなに作り置きしないでよ。」と怒鳴ってしまいました。

Aさんがやってきて、「あぁ・・・お客様大変申し訳ございません。」とペコリと誤ると、その男性のお客さんが「いや～いいよ！俺のほうこそごめんな、帰るところだったんだろ？」とヘラヘラと笑いながら、焼きそばを持って去って行きました。

Aさんは、私にも平謝りして帰って行きました。隣で見ていた大学生の男の子は、プーっと吹き出す始末。よく考えたら、Aさんは仕事帰りなのに、メイクが全然落ちていないほど涼しい顔をしているのに、私はいつも全身汗まみれ。

当時17歳だった私は、「接客業って所詮顔なのね・・・。」と、トラウマになってしまうほど、接客業が苦手になりました。たまたま心無い人ばかりに遭遇してしまっただけかもしれませんが、接客業は私には無理だな・・・と思いました。