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【編集】もうあの地獄のデスマーチを続けなくていいかと思うと心底ほっとした【30代後半】

      2015/04/16

職種:雑誌編集
年齢:30代後半

残業代のカットで社員の不満が上昇

私が勤めていたのはとある中堅の出版社でした。担当していた業務は毎月刊行する雑誌の編集・記事作成全般です。仕事はとてもやりがいがありました。自分の夢でもあった業務ですので常に全力疾走で取り組んでいたわけです。

しかし、残念なことに30代後半で会社を辞めることになりました。出版というのは斜陽産業です。販売部数や会社の業績というものが編集部にも重くのしかかってきます。まず最初に断行されたのが残業代のカットです。

編集はほとんど家に帰れない業務でしたので残業代はたっぷり付きました。給料の半分が残業代だった月もあるほどです。これが40時間以上はすてべカットされることになったのです。月の平均残業時間は150時間を越えていました。

いきなり残業代が100時間以上も削られたわけで編集業務に携わる全社員が一気にやる気をなくしたものです。それでも世間は不況の真っ只中だったので誰もぐっと我慢して業務に打ち込みました。

会社の無慈悲な攻撃、その名も派遣切り

次に会社が下した決断は人員の整理です。これは正社員をどうこうするのではなく編集部で働いていたアルバイトや派遣をごっそり削るものでした。正直これにはまいりました。編集業務というのは簡単に身に付くスキルではありません。

アルバイトにしても勤続何年のベテランで、業務量も正社員に匹敵します。当時編集部は7人体制で動いていました。編集長、副編集長、社員3人(私含む)、そしてアルバイトと派遣が1人づつです。

刊行していた雑誌は200ページほどの専門誌で、これを7人で手分けして作っていたわけです。そこにきて突然2人も減らされたことで1人頭の負担が跳ね上がりました。

当然部員は編集長になんとか上と談判してくれと詰め寄りますが結果は変りません。編集部内の不満はグングン高まりながらも、皆が身を粉にして業務をこなしたわけです。

業務はブラック、そして破局はやってきた

編集業務と言われると何となくかっこよく聞こえますが、その内実はブラックそのものです。締め切りが近くなれば家に帰れないのは当たり前、会社に3日4日と泊まり込むことになります。疲労の局地で皆が死んだように自分の机に突っ伏します。

締め切り間際の編集担当には寝ている余裕なんてないのです。最後の入稿作業が終わると誰もが机や床で泥のように眠りにつきます。そうした体力と精神力の極限に挑むような業務が延々と繰り返されるわけですが、人間には限界があるのです。

その時も締め切りに追われ、熱っぽい身体に鞭打って業務をこなしていました。そんな時、突然耳が聞こえなくなったのです。医師にはストレス性の突発性難聴と診断されました。

音が少し聞こえるようになると今度は音割れやガシャガシャといった雑音が耳に残るようになりました。とても仕事ができる状態ではありません。その後、私は休職を経て退社することになりました。

身体に異常がなければもっと続けていたかったのですが、さすがにこれ以上は無理でした。会社を辞めたときに不思議と気分は晴れやかでした。もうあの地獄のデスマーチを続けなくていいかと思うと心底ほっとしたものです。

結局のところ会社を辞める最大のきっかけになったのは身体を壊したことです。人間健康であればなんとでもなりますが、一時的でも身体を壊すと後が続かなくなるという苦い教訓になりました。今では難聴も収まりすっかり健康になりましたが、もう一度あの地獄に戻れるかというと怖気づいてしまいます。

 - 辞めた理由 ,

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