【設計】１ヶ月ほどの簡単な研修だけで詳しい仕事の内容や装置のことなどは教えてくれませんでした【20代後半】

職種：電気設計
年齢：20代後半

ある会社で装置の電気設計をしていました。電気設計とは電気回路の設計をしたり、電気部品を入れるラックなどを設計する仕事です。

入社前から設計の仕事をしたいと思っていたので希望の部署に配属され嬉しかったのですが、勤め始めてからすぐに辞めたいと思い始めました。

自分が設計する装置のことを良く知らずにいきなり設計に配属されてしまったのでかなり苦労したからです。装置のことを知らなければ設計する事はできないので、まずは現場に行き装置を見たり、動作を見たり、その装置がどんな事に使われるのかを知る必要があったのです。

普通の会社なら設計の仕事に就く前にしっかりと新人研修をして自分の担当する装置のことを教えてくれたり勉強する時間があると思うのですが私が入社した会社は１ヶ月ほどの簡単な研修だけで詳しい仕事の内容や装置のことなどは教えてくれませんでした。なのでいきなり素人が設計をすることになってしまったのです。

しかも先輩たちはかなりの仕事量を持っていたので新人の私の面倒を見る暇はありませんでした。そして新人だからと研修の様な仕事をさせる暇もありませんでした。入社してから半年後には装置の電気設計の担当者になり実際に設計する事になったのです。

ものすごく大変でした。装置の勉強をして、設計をして、クレームに対応して、先輩たちに怒られてと。毎日目の回るような忙しさで深夜まで残業するのが当たり前でした。

同級生はまだ新人研修をしていた時に私は実際に仕事をして自分が設計した装置が客先に納入されるというプレッシャーと戦っていたのです。

まだ２０代前半で若かったので、もうダメだ。辞めようと何度も思いました。しかし、頑張れば周りは見てくれていて褒められ嬉しかったり、自分が設計した装置が世の中に出ていくのも誇らしかったりと何とか頑張れていたのですが辞めるきっかけになる出来事がありました。

毎日続く深夜までの残業。ツラかったのですが、キチンと残業代が出ていたのでそれを励みに何とか頑張れていました。しかし、ある日から残業規制がかかり４０時間以上の残業はしてはいけないと言われたのです。

４０時間の残業は１０日もかからずに達成してしまう時間でした。なのでそれ以上の残業は秘密のサービス残業になってしまったのです。
頑張っても残業代も貰えない。そういう状況になった時にもうこの会社を辞めようと思いました。そして辞めるなら少しでも早い方がいいと思い辞める事を決意しました。