【印刷】自分がこの会社でやっていっても、これ以上になれないんだという先が見えた【30代前半】

職種：印刷会社の営業
年齢：30代前半

20代の頃に印刷の知識やデザインの勉強などもしながら、印刷会社に勤めてきて、いろいろ経験や知識を積む努力をしてきたが、日々、こまかい仕事のチェックとミスの許されない世界だったので、その毎日の繰り返しているうちに、この仕事の繰り返しを定年まで続けていくのかと思うと、なんだかつまらない毎日に思えてきた。

いっていた会社が同族経営であったことや、自分より長くいる人が、50歳になっても変わり映えのない仕事をしているのを見ると、自分がこの会社でやっていっても、これ以上になれないんだという先が見えた。

年齢的に結婚等のことを意識したこともあり、その時に先の展望がみえず、いろんなことが不安になり、うつになってしまい、ある日、嘔吐を繰り返すようになり一時期、仕事を休みがちになってしまった時期もあった。

やめることも何度も考えたが、今やめても、また一からやり直しになることもあるし、現状に満足するべきではないかなどといろいろ思った。ただ、同族経営の会社であったが、社長はこまかいことや営業成績に文句をいう人ではなく、むしろ放任だったので、その点はすることさえしていれば何もいわれないし、自分の判断で自由にさせてもらってたのもある。

その点はいいが、逆に良くても悪くても何もいわれないので、そこも別の意味でモチベーションが下がった。

給料に関しては、よくても悪くてもいまどき、珍しい年功序列で、営業よりも現場の方が給料が高いという、これも世の中に逆行しているように思えた。今思えば、人生においても仕事においても、はっきりとした目標が見えずらく、先への希望がもてなかったことが、やめたかった原因だと思う。

会社からなんの支持もなく、評価もされず、プライベートの方も思う方向に進まずだったので、なんらかの先が見える目標があれば、がんばれた気がした。

仕事の内容自体は、自分では嫌いではなかったが、年齢とともに、やはり責任をもたせてもらったり、部下ができたりという段階的に上にあがりたい気持ちが強かったからではないかなと思う。

単調な毎日でも、自分が楽しめる仕事が一番だと思うのだが、３０代ってまだ、希望も持っているので、あきらめきれないこともたくさんあり、まだ、自分に何かできるのは、もっと評価されてもいいのではと思っていた。

現在は、結婚し離婚して、子供がいるためやりたい仕事にさえつけず、ただ今の身の丈にあった職業につくしかなく、そう思うと、あのいやだったけど、がんばってた自分をうらやましく思う自分がいるのも事実。

今は、あのときほど、悩む暇もなく、生活が忙しいだけですが、きっとあの時は、がんばっていたからいろんなことを考え悩める時間もあったから、無駄になやんだけど、それだけ一生懸命、生きてたんだろうなと思う。