【介護】入居者に対する対応など自分は介護やる資格がないと辞める決意を話した【20代後半】

職種：介護業
年齢：20代後半

介護をやろうと思ったきっかけは自体は父の病気がきっかけでした。闘病中に母と交代しながら父が亡くなるまでの半年間介護した経験を活かした仕事をしたくて老人ホームでの仕事を選びました。

よく腰を壊すと聞いていましたが、私は割と腰も強いし体力にも自信があったので向いているかなと思い就職しました。入社したころは、老人と触れ合え色んな病気の方もいましたが、入居者の方はみなさん優しく心が穏やかになり仕事も楽ではなかったですがそれなりにやりがいもありました。

同僚や上司は忙しさと過酷さで歪んでいる人が多い印象で、入社した頃から多少不安さがありましたね。でも、パートの方達が楽しい人が多くてホームに入居されている老人も楽しい方が多かったので、なんとかやっていました。

最初は仕事を覚えることと、入居者のことを覚えることに必死で社内のいざこざなど耳に入る余裕もなかったので人間関係で悩むこともなかったです。なかったというよりも毎日疲れきっていたので気にならなかったのかも知れません。

ところが入社して３か月ぐらい経ってくると、精神的にも余裕が出来、仕事にも慣れたころ人間関係が徐々に見えてきました。職場で仲良くなってくると、嫌でも誰かの噂話や文句、愚痴が聞こえてきて自分もそんなこと言われているのかと不安になりました。

人数も多いので、良い人もいれば嫌な人もいるもんでなんとなく嫌な人も増えてきて、少しずつ辞めたくなってきました。でも就職したばかりだし、すぐには辞めたくなかったので色々耳に入ってくることも無視して頑張っていました。

入居者の方もいろんな人がいて、毎日死にたいという人もざらにいて私が担当していた入居者も例外ではなく死をよく口にする人でした。毎日聞いていると、段々その入居者に優しくできなくなり冷たくしたり、ナースコールで呼ばれても冷たくなっていました。

他の同僚も同じような対応だったので、どこかで自分の行為を許されると思い込んでいたのかも知れません。しばらくそんなことを繰り返していると、どこかで疑問に思う自分もいて何のためにこの仕事を選んだのか分からなくなっていきました。

夜勤も始まっていて、まともに休みがない生活を繰り返していると段々と精神的に余裕がなくなってきて仕事自体に限界が近づいていることにも自覚してきていたので辞める決意をしました。

上司にも本当のことを話し、入居者に対する対応など自分は介護やる資格がないと辞める決意を話し承諾してもらいました。２年でしたが、とても勉強になりました。