【事務】売れすぎちゃダメなんだよ。親会社は国から助成金をもらってるんだから【30代前半】

職種：一般事務、営業アシスタント
年齢：30代前半

入社したその会社で、私は新しく移転した「本社」に配属されました。この「本社」はどう考えても営業所でした。本当の本社として機能している事務所は、別の場所にありました。この「本社」、私以外には営業の上司が一人いるだけでした。

私の仕事は、その上司の営業アシスタントと、本社の窓口業務でした。上司は朝から晩まで外回りで一日中会社に居らず、外出先から電話をかけてきて、私に営業資料作成の指示を出していました。

その営業資料というのが、上司が作ったエクセルデータの雛形に必要な数値を入力して作成するのですが、作った本人がその扱い方を忘れているのです。

扱い方を聞いても、とぼけられてしまいました。どのシートの、どのセルに、どの数値を入れて、その数値がどこに反映されるのか。私がやっとこの難題を解決したところで、上司は愛想良く私に扱い方を聞いてきました。

私は彼の態度に腹が立ち「自分が作ったんでしょう？」と怒りたい気持ちでいっぱいでしたが、諦めの気持ちで扱い方をお教えしました。

彼は、お昼の休憩時間は帰ってきました。人間が動物に襲われる衝撃的な動画を私に無理矢理見せ、私の反応を見て楽しんだり、「どうしてこんな広告が出てくるんだ？」と言って、自分のパソコンに表示されるエッチなウェブサイトの広告を見せてきたり、私は太らない体質なのですが「もっと食べた方がいい。もっと食べた方がいい。」といつも言ってくるので、本当にうんざりでした。

下ネタも聞かされました。これなら一日中、一人で居た方がずっとマシ。

この上司は、エコ商品を売っていたのですが、在庫管理にまったく神経を使わない方で、何万円もする商品を取引先にサービスでプレゼントしたり、サンプルとして貸し出しても取りに行かず、それを事務処理しようとせず報告もしていませんでした。

在庫管理未経験だった私はいつも数が合わずに頭が爆発しそうでした。

彼はプライドが高く、一度怒らせてしまった時には、本当に手に負えませんでした。その時は、長期間に渡って、その上司からパワハラを受けました。

何かにつけ私は怒る材料にされました。二人の職場なので、私の逃げ道はどこにもなく、私は気がおかしくなりそうでした（というか、おかしくなっていました。）

ある時、「商品を売る為に、ホームページを作った方が良いと思うのですが。」と提案したところ、「売れすぎちゃダメなんだよ。親会社は国から助成金をもらってるんだから。」と却下されてしまいました。

何の為のエコ商品だよ！何だこの会社！そして私は会社を辞めました。