【飲食】最近やる気がないみたいで、お前は何がしたいんだ【20代後半】

職種：飲食業
年齢：20代後半

最近、仕事を辞めることとなりました。数年間飲食業で働いており、小さな店舗の店長までなることができ、給料も安いながらも、やりがいがある仕事だと、思って・・・思い込むようにして、仕事をしておりました。

飲食業の多くは、ブラック企業なのではないかなと、よく思っております。仕事柄、同業者の方々と話す機会も多く頂いており、いくら店長になったからといって、会社に大事にされるというわけでもないですし、寧ろ、雇われ店長という立場ですので、風当たりは強かったように思います。

それはもちろん、どんな職業についたとしても、同じだとは思います。ですが、私たちの飲食店では、社員において、労働基準法というものがありませんでした。

タイムカードは、出社時間に押すようになっていましたが、帰りは、社員の場合は、決して押してはいけないという決まりがありました。そのため、就業時間がないのですから、いつ終わったのかもわからずに、店に残り続け、帰ってもいいですか？という機会もみんながみんな、伺っていて、時間が過ぎて行きました。

また、朝も、一時間前出社が、暗黙の了解で決まっていました。私は、ある時、会社にいて、家に帰って家事をして（既婚ですので、家事もしなければなりませんでした)、ただ寝るだけという生活に疑問を持ち、もうどうにでもなれという気分で、定時に出社し、定時に帰るということを率先して、してみました。

先輩である私が帰ることで、部下や同僚も定時に帰ることができるのではと、期待したのです。ですが、結局皆、私のことを「よくできるよね、私には怖くてできない」と言い、誰も私のようにはしませんでした。ある時、私の行動が社長に知れて、呼び出されました。

「最近やる気がないみたいで、お前は何がしたいんだ」

そのように、言われてしまいました。もちろん、人一倍やる気もありましたし、そのおかげで店長にしていただけたと思っておりましたし、自分で言うのもなんですが、同じ時間に、人の3倍以上は仕事をこなしていたのです。

それなのに、会社にいる時間が短いイコールやる気がなく、会社のことを愛していない、そのように言われてしまい、どうしてもその考え方を理解することができませんでした。

もしも次に生まれ変わるのなら、シエスタがあるイタリアかスペインに生まれて働くか、労働時間がきっちりと定められ、管理されているヨーロッパで働きたいなと考えました。もしかしたらそれは、生まれ変わるまでもなく、今からでも間に合うのかもしれませんが。