【医療事務】職員が外出から戻った際手を洗っているのを見たことがない【20代後半】

職種:医療事務
年齢：20代後半

私は医療事務として地元の診療所に勤めていました。5年という年月を経て最近退職しました。業務に慣れた1年目から環境の粗が目立つようになり、それから毎日のように辞めたいと思う日々を過ごしていました。辞めたいと思った理由はいくつかあります。

まずは勤務時間がルーズであり、それに伴う残業代が出ないという事が引っ掛かりました。当たり前のことですが、病気というものは自分でタイミングを決めてかかれるものではありません。

私達の勤務が終わる頃に病院に来る方々もたくさんおられます。そして閉院時刻が過ぎても気づかず入ってくる方もかなり多かったのです。大きな病院ではなく個人の診療所でしたので、院長の判断により断ることはほぼありませんでした。

結果的に患者さんにとっては良いことなので噂は広まり時間外に来院する方が大幅に増えました。私達は規定の就労時間から３時間ほど経ってようやく業務を終わることが出来ます。これが毎日続き、挙句の果てに残業代は出ませんでした。

経営側の言い分は、病院での勤務ということで多少の時間のはみ出しは残業としてみなさない、ということでした。これはおかしいと思いませんか？体力が持たず自分の方が具合が悪いまま業務をこなしていたこともしばしばありました。

次に、職員同士の諍いが激しかったのが苦痛でした。上記の通り勤務時間の圧迫で休憩や休日の少ない職場でしたので、職員たちもストレスでピリピリしています。ちょっとしたミスが発端となり陰口が飛び交います。

また辞職する職員も毎月のようにいましたので入れ替えが激しく、新人は様々なことで目の敵にされることが多かったように思えます。特に看護師達は気の強い方揃いで挨拶するのも緊張するような面々でした。

最後の理由は、病院なのに清潔感がない！という事です。思わず言いよどんでしまうような内容ですが、勤めていて本当に驚いた箇所です。最低限患者さんから見える部分は綺麗にしていますからパッと見は分からないのですが実態は恐ろしいです。

いくつか例をあげますと、職員が外出から戻った際手を洗っているのを見たことがない、裏の掃除はおざなりで菓子の食べクズが所々に落ちている、ゴギブリが頻出する、薬の調剤機器に埃がかぶったまま調剤を始める、体温計などの殺菌処理は先端2cmのみ…など数え上げればキリがありません。尤も、ここではとても言えないようなこともありました。これでも経営として成り立ち、医療事故も特に起きていないが不思議でした。

以上が仕事を辞めたいと思った主な理由でした。全てを通して言えるのは、自分がこのような職場に在籍して働いているということに誇りを持てなかった、貢献したいと思えなくなったという気持ちがとても強かったということです。

こうした実情が世の中に氾濫していると思うと疑心暗鬼になってしまいますね。今後はより慎重に見極めなければならないと痛感しました。