【不動産】お局様に嫌われてはいけない【30代後半】

年齢：30代後半
職種：不動産会社勤務

その会社に入社する時は、兼ねてから興味のあった分野でもあったことと、また、高い倍率から採用されたことで、入社当時は仕事に対する意欲に満ちていました。前職では、建築業界にいたため、少しは仕事に役立てることがあると思って入社したものの、やはり慣れない事も多いし、また、分からないことの方が多かったです。

事務とはいえ、営業事務でもあったので、外周りも多くて、人の名前を覚えたり、お客さんの名前を覚えたり、得意先の場所を覚えたり、とにかく覚える事が山積みな上に、中途採用のため、即戦力を期待されていて「教えられるよりも、自分で吸収しろ」といった感じのスタンスで、初めから気苦労が多かったです。

ただし、分からない事があるうちは、他の社員の方に教えていただくしか方法がないので、自分なりにメモを取ったり、調べるなどして、どうしても分からなければ教えてもらうようにしていました。会社は10人未満の小さな会社で、アットホームな雰囲気であったと思った最初の私の印象が間違いでした。

男性社員の方々は、女性の私にも優しくて、質問にも丁寧に教えてくれたので、何も不満はありませんでした。私が困ったのは、この会社で、たった一人の女性だった、いわゆる「お局」といわれるような年齢の女性でした。

この、お局様は、長い間、この会社に勤務していて、いわば影のボス的存在だったようです。この、お局様の迫力は、男性社員達も圧倒されている感じでした。しかも、社長でさえも、言いくるめられているような感じでした。この、お局様に嫌われてはいけない！と、私の直感が判断していたのですが、数日すると、嫌がらせが始まるようになったのです。

その原因は「嫉妬」でした。お局様は見た目があまり女性らしくないことと、私より一回り以上も年上、そのためか男性社員達が私に多く話しかけたり、優しくするようになって、それが気に障らなかったようです。お局様の嫌がらせは、数えきれなくあって、毎日会社に行くのが苦痛でした。

世の中に、お局に関する話は周囲でも何度も聞いたことがありますが、自分が体験して、その辛さが初めて分かりました。どれもこれもツラかったのですが、一番嫌だったのは、クライアントに提出した書類にお局様が自分のミスを見つけた時に、全て私のせいにした事です。それは、私が言い返す間もなく、「私のミス」として報告されて、大変な思いをしました。私は、反抗できるタイプではないので、それをいいことにお局様の嫌がらせは悪化していきました。

2年ほど我慢しましたが、とうとう極度のストレスのあまり、身体に異変が起きて、このまま仕事を続けてはいけないとドクターストップがかかったところで、その会社を退職する決意をしました。今でも辛い思い出です。