【事務】一番大変な逆境の中で、自分の求めている一番大切な何かが見えてくるような気がします【20代後半】

職種：損保事務
年齢：20代後半

私はこの仕事に就くまで、一般事務や営業事務を行ってきました。しかし、転勤がきっかけで前の職を辞めることになり、この仕事は知人の紹介でやることになりました。

損保事務はある意味特殊で、普通の事務とは違った世界です。私はあまり気が進まなかったのですが、就職活動をしている暇もなく、また紹介してくれた人の顔をつぶすわけにもいかず、なんとか頑張ろうと思いました。

私はあまり接客や電話応対が得意ではありません。しかし、この仕事ではほとんどが電話応対でした。

自分で希望して選んだ仕事ではなかったというのもあり、正直言って、かなり気の重い仕事でした。自動車の事故受け付けという仕事は、私にとってはあまりにも特殊な仕事でした。

非正規雇用だったため、時給も安いものでした。何よりも精神的にかなりハードな仕事でした。緊急事態の対応はかなり大変なことでした。これといった研修もなく、すぐに業務が始まりました。

初期対応一つで事態が大きく変わってしまいます。その精神的プレッシャーは相当なものでした。

本当は他の仕事を見つけて、すぐにでも辞めたい気分でしたが、紹介された仕事という手前、簡単に辞めるわけにもいかず、精神的にかなり辛い日々が続きました。それでもなんとか業務をこなしていかなくてはなりません。

そこで、私は自分がやりたいと思っていた趣味で、一番難しいことに挑戦しようと思いました。その好きだけど、非常に難しいことをやることによって、上手く気分転換を図り、今の状況を乗り越えようと思っていました。

事態は相変わらず大変でしたが、それでも自分のやりたい趣味をやることによって、心が少しずつ救われていきました。当時はプライベートも色々と大変でした。好きな趣味をやることによって、そこに救いの手を求めていたのかもしれません。

仕事を辞めたいけど、辞められない状況の中、人はそれをなんとかして克服しようとします。そんな一番大変な逆境の中で、自分の求めている一番大切な何かが見えてくるような気がします。

私にとって、それは全てを乗り越えてくれる大きな力でした。そしてそれは、私が一生かけてやりたい仕事であり、夢であり、目標でした。その自分にとって一番大切な何かは、仕事を辞めたいという苦しい状況だったからこそ見つけられたのだと思っています。

仕事を辞めたいけど、辞められない状況は非常に辛いことですが、その中から大きな何かを見つけられたのなら、それは通るべき経験だったのかもしれません。