【クリニック】医師である前に人として最悪な人間性にはビックリしました【30代後半】

職種：クリニック看護助手
年齢：30代後半

出産を機に前職の医療事務を円満退社し、同時に引越しもしました。その後、2人目の子どもを授かり無事出産してから半年経ち、そろそろ働こうと新天地での仕事探しを開始。医療事務の仕事を探してみたものの現実はとても厳しい状況でした。

夫婦共働きで子どもを保育所に預け働くのは、雇用主からしてみれば雇いたくない人材なのでしょう。残業はできない・子どもが熱を出せばお迎え要請・仕事は休みがち…。他に子どもを見てくれる大人がいれば状況も違ったのでしょうが、採用してくれる医療機関はありませんでした。

そんな中、職種は違うものの車で10分位のクリニックで看護助手の募集がありました。ダメ元で応募し、まさかの採用！涙が出るほど喜んだのも束の間…。悔し涙を毎日流す事になるなんて想像もできませんでした。

看護助手の仕事は経験がなかったので全て看護師さんが指導してくれました。前任者からの引継ぎがなかったので尋ねたところ、看護助手を雇うのは初めてのようでした。看護師・事務共にみんなすぐに辞めてしまうため、看護助手の枠を作って何でも屋にする案を考えたそうです。

クリニックで医師は一人。医師の奥さんが事務全般をこなし、他事務スタッフ2名と看護師1人のこじんまりとしたクリニックでした。事務も入ったばかりの2人で、1人はすぐに辞めてしまいました。看護師は当初3人いたそうですが、みんな辞めてしまい最近入った看護師さんが私の指導役でした。

看護師さんは色々気を使ってくれて、すごく優しい人でした。問題は経営者である医師。医師である前に人として最悪な人間性にはビックリしました。こんなに嫌な奴には生まれて初めて出会いました。

目つき最悪・嫌味な話し方・威圧感…とにかく同じ空間に居るだけでストレスが溜まる毎日。教えてももらっていない事をやれと言われ、やって失敗すれば出来ない事はやるなと怒鳴る。バカじゃないかと思う位、言ってる事が支離滅裂でした。

この医師は患者さんによって対応も変えるので、ビクビクしている患者さんもいました。田舎だから医療機関も選ぶ程ないので、患者さんも仕方なく来ているようでした。待合室の患者さんの会話では「今日は特に機嫌悪いから余計な事は聞かない方がいいよ」と患者さん同士で情報を共有していましたから。

奥さんには優しく頭が上がらないようでしたが、スタッフに対してはニコリともしない。患者さんがすぐに診察室に入らないとイライラして貧乏ゆすりが始まるので、順番が近い患者さんは近くに座って待っていてもらうようにしたら何が気に入らないのか激怒。「余計なことしないでくれる？」と、嫌味な言い方をされました。

足の悪いご高齢の患者さんがご夫婦で診察室に入られたのですが、椅子が1つしかなかったので予備の椅子を出したら患者さんのいる前で激怒。患者さんの方が気を使われて「ありがとう。立ってるから大丈夫ですよ！ありがとうね。」と。もう我慢の限界でした。

間もなく試用期間の3ヶ月が経過しようという時、医師から「3ヶ月経つけど続けるよね？」と言われましたが「続けません。試用期間中ですから今日で辞めます。」と言って辞めました。

こんな辞め方は社会人として恥ずかしい事ですが、こちらの心が壊れてしまっては大損するので自分のために！家族のために仕方ありませんでした。医療機関での勤めは過去に数件経験していますが、こんな医師に出会ったのは初めてでした。

今でもこの医療機関の求人はよく見かけます。しょっちゅう募集を出しているという事は、人が長く居付かないという事…長く居ない理由はよーく分かりました。30代後半で勉強になりました。