【IT】自分にスキルがないことを言い訳に私を頼って仕事を押し付けている【20代後半】

職種：IT関係
年齢：20代後半

ある時期私は何度も仕事を辞めたいと思っていました。実際に辞表を書いて自分のデスクに忍ばせていたことさえあったほどです。今ではそのような気持ちはいくらか収まっていますが、ここまでたどり着くにはかなりの時間がかかりました。

また同じような気持ちになってしまうリスクは少なからず残っていて、安心しきることができる状況ではありませんが、今はなんだかんだぼちぼちとやっています。

辞めたいと思った最も大きな理由は、自分のこなす仕事量に比べて給料が低いと感じたからです。しかし当時は上にも下にも挟まれて一番割の食う状況にいたことが後になって徐々に分かってきました。

それがわからなかった頃は、下の人間は、自分にスキルがないことを言い訳に私を頼って仕事を押し付けているように感じたし、そのような状況を改善しようともしない上司に対しても腹が立っていました。

こんな気持ちは日増しにどんどん強くなっていって、会社の人間全員が自分の敵に見えてきました。このことを友人に相談したところ、それを実際に後輩や上司に話しているかどうか聞かれました。

私はこんな気持ちをそれぞれに伝えたことが当然なかったのですが、友人は、それによって周りもどこまで私を頼っていいかわからなくなってしまっており、それが状況を悪化させていると適切なアドバイスをしてくれました。

それを受けてまず私は上司に私の仕事量がとにかく非常識に多いことを相談しました。上司は最初は私をなだめようとしましたが、具体的にこなしているものの量を見せたところ、さすがになだめてどうこうなる問題ではない事に気付き、仕事の一部を他の社員に回すことを約束してくれました。

また後輩への指導もこの時から少し厳し目に変わったように思います。勇気を出して自分の抱えている悩みを相談して良かったなぁと思いました。

しかしそもそもが私が仕事をやり過ぎてしまったことに根本的な問題があります。私は出世欲もあるし、自分の力を周りに認めてほしい気持ちがとても強いです。これをしっかりとコントロールしておかなかったり、周りがまた私を頼り過ぎてしまうような状況になってしまったら、またこの時と同じ状況になってしまうと思います。

最近はそれを意識しながら仕事をこなしているのでこういった状況にはまだなっていません。能ある鷹は爪隠すという諺はこのような意味なのかなぁと勝手に解釈しています。先々への不安はあるものの、なんだかんだと同じことにならないよう努めて毎日頑張っています。