【営業】この昇給に見合った仕事をこなしていると過信してはいけないよ【20代後半】

職種：企画・営業
年齢：20代後半

20代後半で転職してドラックストア商品取扱い会社の企画・営業として中途入社しました。社員約５名の内、商品企画兼営業は３名。その人数で南は福岡県、北は北海道の小規模ドラッグストアへ商品を提供しています。

入社半年後には商品企画からPOPデザイン、作成、受注、発送、商品製造発注、在庫管理、インターネット店舗の管理が私の担当業務になりました。また、商品外箱に記載されているお客様相談室の電話番号は事務所の電話に繋がっていましたので、商品説明およびクレーム対応も業務のひとつでした。運が悪い日などは半日が電話対応でつぶれてしまう場合もありました。

また、月２～４回のペースで近県出張がはいりました。会社規定での勤務時間は９：００～１８：００でしたが、毎朝８：００からミーティングがありましたので７：３０には出社。

業務が多種に渡りこなせないのでほぼ毎日２１：００～２２：００まで残業。会社の方針で休日出勤は原則できないので週末に終わらなかった仕事は家に持ち帰りました。これだけ働いていましたが、残業手当はありませんでした。

また月２～４回の出張は基本的には車移動で日帰りです。４：００頃に家を出発し、４～５時間運転して現地入り、帰宅は２２：００～２３：００。出張手当が２０００円でした。

１年間、なんとか働きました。日常の大半を仕事に費やして暮らしました。ある程度仕事を勤務時間内にこなせる様になる度に上司から新たな仕事を任せられ、また残業をするという繰り返しの１年でした。

そして私は１年目の昇給面談で社内唯一の昇給者となり、会社規則最高額の昇給という評価を頂きました。その際、上司は言いました。「この評価は社長があなたの将来に期待して加算してくれた金額。この昇給に見合った仕事をこなしていると過信してはいけないよ」と。

私はこの一言で自分の心の中で何かが壊れるのを感じました。今でも限界近い時間を仕事についやし、体調を崩しても休む事もできず、扁桃腺が腫れ声が出なくても出勤し、休日も持ち帰った仕事をしているにも関わらず、これ以上どうやって頑張ればいいのかわからなくなりました。

それでも期待に答えるべくまかされる仕事に時間がゆるす限り精一杯取り組んだのですが、ついに身体を壊し１週間胃液を吐き続け胃潰瘍で入院し、入院中にようやく退職を決断しました。今ではなぜあんなに懸命に仕事に取り組めたのか自分自身不思議です。