【建設】仕事を続けていくことだけが良いってわけじゃない【20代前半】

職種：建設業
年齢：20代前半

高校を卒業して就職しました。右も左も分からない状態での初めての経験でやはり上司の意見、会社の方針が全て正しいと思っていました。
建設業での営業。

それは別に苦ではありませんでしたし、むしろ楽しんでできていたと思います。お客様が自分より年上の年配の方ばかりで会話に困ったり、商品・工事の知識がない中の営業は凄く辛くて悩んだ時期も確かにありましたが、お客様と会話するのは楽しいし工事の話を頂いた時は嬉しかったです。

辞めた一番の理由は上司です。入社当時は凄い人だと尊敬していました。中小企業なもので上司は一人。私は上司の営業スタイルしか知らないし、上司がやることすべて真似をするしかありませんでした。

それでなんとかやっていけました。自分の事で必死でしたから。しかし、問題は上司の役職が変更した年。それによりあの人は変わってしまったのではないかと思うようになったのです。

前から忙しさを全面に出し話しかけられない雰囲気を出していましたがよりそんな雰囲気が出るようになりました。それは良いのですが、聞いても欲しい回答はくれず自分の事しか考えていない。そんな日々が何か月も続きました。

上司は忙しいから違う部署の先輩に聞いていると、上司が俺に聞けと言ってくる。上司が用事で出ることができない会合を出席しないといけない。上司は意見をしてほしいと言っておきながら、意見を出しても結局必ず自分の意見を通す。

違う類似会社の方とお会いする機会もたくさんあり仲良くなったりもして業界の事を聞くと、私にはこの会社のやり方には合わない。上司の考え方にはついていけない、これからどんなに関わっていったとしても尊敬することができない。考え方を否定してしまう。そう改めて思うようになりました。

しかし、これで辞めては負けた気になる。もう少し続けてみてもその考えが変わらなければ…と、そう繰り返す毎日でした。その頃は仕事に何の楽しみもなくただただ辞めたいと思うしかありませんでした。

唯一の楽しみは類似会社の先輩に愚痴を聞いてもらうこと。それだけが癒しでした。何故、辞めようと決心したかと言うとその先輩に言われたからです。「仕事を続けていくことだけが良いってわけじゃない」と。このまま続けていたら絶対身体にも支障が出ると。

実際、風邪でもないのに半年以上咳が続いたりしましたし。残業は当たり前、全て一人でこなしていくしかない、相談する人は会社にはいない。この状況は凄く精神的にもキツかったのかと今になって思います。その言葉で辞める決心をしました。