【アパレル】母親が亡くなった時に仕事が忙しいという理由で遠い実家に帰らせてもらえなかった【20代前半】

職種：アパレルデザイナー
年齢：20代前半

１０年前に勤めた会社です。会社には新卒で入社しました。書類選考があり、試験や面接など４回の審査をやっと通って得た就職先でしたが、入社した途端に続けられるか不安なことが多くありました。

社長がひどくワンマンな会社でした。そして、社員が媚びまくるので、ますます社長のワンマンが酷くなるという傾向が会社にはありました。

アパレルデザイナーとは名前ばかりで、入社してみると実際は自分がイチからデザインするのではなく、社長が考えて口頭で伝えたものを、実際に絵に描き起こし、どのような生地がよくてどのようなボタンを使って、、、などを社長に提案して社長にOKのハンコをついてもらい、メーカーや商社に仕事を依頼するという作業を行っていました。

全く思い描いていたデザイナーとは違い、作業屋という感じで、苦労して審査を通ってきた意味がないと思える仕事内容でした。

また、サービス残業が当たり前で、１人に対しての仕事量がものすごく多かったです。退職した元社員に残業代を請求されたり、労働監督署のチェックも何度も入ったようですが、それでも全く改善されませんでした。

社長を崇拝している社員は、残業をするのがえらい、残業をするのが当然との考えだったので、夜２４時を過ぎての退社や、ひどい場合には４０時間以上ぶっ続けで仕事をすることもありました。

若かったので体力的にはなんとかなっていましたが、さすがに精神的にこたえてきました。思っていたのと全然違う仕事内容、給料の安さ、人間関係の悪さ、時間の余裕のなさ。

日に日に良い点を見れなくなってきました。同期の社員も次々と辞めていってしまい、今でいう社畜と呼ばれる人達が残りました。

毎日毎日辞めたいと言って泣いている同僚もいましたし、ワンマンな社長にただ気にいらないからという理由でいじめられて精神的に病んで辞めてしまう人もいました。

いちばん酷かったのが、母親が亡くなった時に仕事が忙しいという理由で遠い実家に帰らせてもらえなかった同僚がいたことでした。その方は、母親が亡くなった時にすぐに帰れず、仕事のキリがついてから実家に戻り、なんと２～３日で会社に復帰しました。

その方はそこから長く働くことなく退職しましたが。。。人が１人いなくなって仕事が回らなくなるような会社なんて本当に最低だと思いました。

ある日、給料を働いた時間で割ったことがありました。時給は５００円ちょっとでした。つらいながらもせっかく得た仕事だと思って頑張って仕事をしてきたものの、ポッキリ心が折れました。

退職の意を上司に伝えましたが、激しい引き止めにあい、理不尽なことや暴言を多く言われ、結局バックレのような形で退職してしまいました。

本当に今でもトラウマで、つらかった日々が１０年近くたった今でも夢にも出てきます。ブラック会社をきちんと取締りしてくれる法律が早くできることを祈っています。