【販売】月曜日は、予備校でどうしても日中外せない授業があるんです【20代前半】

職種：雑貨店
年齢：20代前半

学生時代、たまたま客として入ったお店がとても雰囲気が良く、何度か利用していました。卒業後は日中働きながら夜専門学校に行って美大受験に備えようと計画していたので、偶然このお店の求人広告を見かけた時に飛びつき、社長・店長に熱意を語って、雇い入れてもらいました。

週5日出勤のアルバイト扱いです。年に何度か繁忙期はあるものの、静かな環境でとても働きやすく、夜の授業にも響かずに続けられたので、本当にありがたく思っていました。

ところが1年半ほどのちに、店長が急に「早期退職することにした」と言い、社長や正社員たちの間ではこの店をどうするかが問題になりました。

ずっとパートで働いていた古株の女性が、店長として跡を継ぐことになり、私たちアルバイトはほっとしたのですが、しばらくすると社長夫人が頻繁に店を訪れるようになりました。

夫人の訪問それ自体は時々あることだったので、さほど気にとめなかったのですが、次第に「ショーウインドに展示する」と言って様々なものを持ち込み始め、店長及び私たち店員にも、やたら細かい指示を出すようになったのです。

ある時店長が「私は店長だけど、これからは夫人がオーナーとして一番上に来ることになったらしいんだわ」と言いました。らしい？それは人事で、会社内ではとても大事なことなのに、そんなうやむやな成り行きで決まってしまっていいのか？と疑問が渦巻くようになりました。

さらに混乱をきたすようになったのは、夫人が社長令嬢を伴って出勤し始めたことです。何年か外国に語学留学して帰ってきたばかりだというのですが、彼女もまた正式な通知の全くないまま、店に出入りし、運営に口出しをするようになりました。その道の資格は何も持っていない、ただの社長のお嬢さんです。

その人がある時、店員の間での翌月のシフトスケジュールの打ち合わせにつかつかと入ってきて、「●（私）さん。あんた月曜日にどうして出勤できないの」「月曜日は、予備校でどうしても日中外せない授業があるんです」「そんなわがまま、通じると思ってるの！！」と怒鳴られました。

私が正社員でなくアルバイト扱いを選んだのは、この専門学校生と言う身分の保護を第一に考えていたからであり、入社の際にその点は社長と相談してよく理解してもらっていたはずでした。

社長の家庭はかなり問題があって、夫人も夫側の取り分を攻め落としていこうという、厄介な戦争状態にあるようなのでした。それは家庭の問題であって、私たちには関係のないことです。ですがこのように、社長夫人と令嬢がその域を超えて私の生活状態そのものに影響を及ぼしかねないと感じたので、その後に辞表を出すべく、本社の担当社員さんに連絡しました。

「やっぱなあ」と言われました。同僚のお姉さんには「辛かったやろ。」居心地の良い場所を去るのは残念でしたが、これはアルバイトで専門学校に通うという、自分の決めた道をたどるためには仕方がないことだったと思っています。

ちなみにお店の方ですが、私の後にすべてのパートさんも辞め、現在は社長夫人の趣味満載で健在？だそうです。