【介護】お金払うのだからやってもらうのが当然という尊大な態度でいる利用者【40代前半】

職種：介護職
年齢：40代前半

世間一般で43歳といえば、ある程度の社会的地位も確立され、結婚もし、将来の計画もしっかりと持っているものです。私が転職後、介護の仕事で味わったのは、悔しさです。なんでこんな事を、いつまでやってるんだよという思いで毎日を過ごしています。

嫌なら辞めればいい。変わりはいくらでもいる。というのは世の中の常であり、大臣や大企業の社長の替わりはすぐに見つかりますが、介護業界はそう上手くはいきません。

介護業界は常に人手不足です。どこの事業所も人手不足で喘いでいます。人手が足りればもっと事業を拡大できるのに。と大抵の事業主がいいます。

それくらいこの業界は需要が過多で供給が少ないのです。今後しばらくはこの傾向はつづくでしょう。替わりがいないということは、まるまる利用者を見捨てるということになります。それはやはり介護職という観点からも出来ません。

辞めたきゃ辞めればいいで辞めると、残された人へのしわ寄せが非常に高くなってしまいます。今までサービスを受けていた利用者がそのサービスを受けれなくなってしまう可能性がある場合も多いです。

たとえば、男性介護職がトイレの移乗を手伝っていた場合、その介護職が辞めて女性介護職が入ることになると、力が足りずにトイレの移乗は不可能となり、オムツをしなければいけなくなるなどです。

3分前にあったことを忘れちゃっているような認知症の老人は良いんです。ウンチを漏らしていることもわからないし、オムツなど抵抗も感じないでしょう。問題にはなりません。

大変なのは頭は正常に動いているけれど、自分の身体は動かせない障がい者。オムツを受け入れることが出来ない場合には、トイレまでの移乗は男性介護職頼みとなります。この介護職がいなくなれば、利用者はオムツを受け入れざるをえません。

まさに私がハマってしまっているのが、この状態。最初からやらなきゃ良かったのですが、やってしまったが最後、その利用者のトイレ問題は、私が続けるか続けないかにかかっています。

「もう限界だし、辞めて他の所で働くから、明日からオムツでお願い。」などとは言えずに、毎日フラストレーションが溜まったままの状態で仕事を続けています。

なぜ辞めたいかというと、お金払うのだからやってもらうのが当然という尊大な態度でいる利用者の世話は、本当に大変だからです。そんな人と毎日長時間一緒にいないといけません。家族でも無理があるのに。介護奴隷という言葉がふさわしいです。

今すぐにでも辞めたいと思っていますが、自分から辞めるという必要はないので、時間が解決すると考え、当面のらりくらりとやり過ごす予定です。