【飲食店】社内では二人が付き合っていると噂する人まで現れました【20代後半】

職種：飲食店のホール
年齢：20代後半

毎日、一日中立ちっぱなしの仕事で、夕方になると脚はパンパンに浮腫み、ぐったりして帰ってきました。

帰宅時間は、夜遅くなってしまうので、帰り道に通る繁華街で見知らぬ男性に声を掛けられたり、車に連れ込まれそうになったり、電車内で酔っ払いに絡まれそうになったり、大変でした。

世間の皆さんがお休みする日も、サービス業である私達にとっては書き入れ時なので朝から晩まで仕事です。「これではいつまで経っても彼氏が出来ない」と、仲間内で愚痴をこぼすこともありました。

そして他愛もない会話の一部だと思ってこぼしていた私の愚痴が同僚男性のＡさんの耳に入ったことで、人間関係のトラブルが始まりました。Ａさんは、社内でも真面目に働くし、周囲からも信頼の厚い人だと思われていたので、問題が起きてエスカレートして来た時には、「まさか、こんなことになるなんて」とびっくりしたものでした。

Ａさんが私に一番最初に接近してきたのは、社内の飲み会の席でのことでした。ビール瓶を片手に歩み寄ってきたＡさんに私達も気さくに声を掛けながら、互いのグラスにお酒をついで雑談を楽しみました。

その中でＡさんには、私が仕事の休日が他の人と合わないから彼氏がなかなか出来ないことと、夜の帰り道で危ない目に遭うことを軽い気持ちで愚痴をこぼしました。するとＡさんは私に同情しながら、優しく「女の子は大変だね」と相槌を打ってくれました。さすがＡさんは優しいと、女性社員の間では、話が盛り上がりました。

ところがそれ以降、Ａさんが帰り道に「一緒に帰ろう」と声をかけてくるようになりました。最初は親切で言ってくれているのだと思いましたが、これが毎日になると内心鬱陶しく感じられるようになったのです。珍しく早く帰れるようになった日もＡさんは、声を掛けてきました。

私が「今日は買い物がしたいから」と一緒に帰ることをやんわりと断ると、Ａさんが「買い物に付き合う」だとか「買い物の後に食事をしよう」とか言い出して、結局断れませんでした。

その後、どんどんＡさんの付きまといが増えて、社内では二人が付き合っていると噂する人まで現れました。信頼出来る同僚に相談しても普段の様子が評判の高いＡさんなので「あんなに良い男性滅多にいないよ」と交際を勧められる始末、誰も私が困っていることを理解してくれませんでした。

上司に相談しても埒があかず、結局、仕事を辞めて、携帯電話の番号を変えることで私はＡさんから開放されました。