【事務】人間同士のパワーバランスだけで全てが決まっていく【30代前半】

職種：企画系の事務職
年齢：30代前半

私が行っている仕事は商品構想の検討などを中心とした企画系の仕事です。企画という言葉を使えば聞こえはすごくよく、学生自体の友人などからはカッコ良いとよく言われるのですが、その実情は単なる雑用に近い仕事で、それゆえ会社を辞めたいと考えています。

メーカーに入った理由の大きなところとしてはものづくりに関われるからでした。文系ではありますが家系は理系で父は大手の化学メーカーでバリバリの技術者として働いていました。

父はよく自分の関わった製品がいかに世の中に役立っているかを子供達に聞かせてくれ、それに強い憧れを持っていました。文系でも商品作りに関われそうなメーカーということで今の会社に入ったのですが、やれる範囲はあまりに狭く、ひたすらに技術屋と工場、それから営業と三者に挟まれて延々と調整をすることが仕事なのです。

まだそれがより良い商品を生み出すためのそれぞれの部門の意見がしっかりあるが故の衝突ならばなんとかしたいと思います。私が文系でもメーカーに入れた理由の大きなところはそうした利害関係のある人たちをうまく取り持って最大の成果を生み出せるからです。

しかし実際には利害といっても人間関係での問題で起こっているものばかりでした。あの人はあの部門と仲が悪い、そこはあの声の大きな人の意見を立てないといけないなど、商品のあるべき姿を求めた結果の議論というよりも、人間同士のパワーバランスだけで全てが決まっていく、私が想像していたこと、求めていた職場とはかけ離れた状況です。

私の憧れた技術者もやりたかった議論もそこにはなく、また私一人の力ではどうにも変えることなんてできるはずもなく、流されるだけの毎日でした。

最悪このような状態でも飯の種ということで働き続けることもできます。会社や仕事に夢や希望を持つのは大事なことなんでしょうが、ワガママでやりたいことができないから辞めるなんていうことは到底言うつもりはありません。

しかし私個人もそうした人間関係のパワーバランスの中に巻き込まれたろくに知りもしない技術者の方から嫌われているという噂を聞いて完全にやる気をなくしました。

日々一生懸命利害対立を解消すべく走り回っているだけで、誰かを敵に回したつもりはなかったのですが、一部の人のしゃくに触ったようです。たったそれだけのことで人から嫌われるような職場にいるのが耐えられなくなりつつあり、それが今の職場を辞めたい理由です。