【事務】尋ねると睨みつけられる【30代後半】

年齢：30代後半
職種：事務職派遣

長く仕事をしていると仕事が嫌だとか行きたくないと思うのは誰しもあることだと思います。それでも辛くても本当に辞めてしまいたいとまで考えることはそれほどありませんでした。私は30代になってから事務職派遣としてそれまでの事務仕事での経験を活かしていくつかの企業へ派遣として働きに行っていました。

その中には急きょ前任者が辞めてしまったケースなど引き継ぎもほとんどなく苦労した職場もありましたが、本当に辛くて辞めたいと思ったのは逆に1か月近く引き継ぎ期間が設けられた派遣先でした。

十分な引き継ぎ期間あるということで最初は前任者が職場を去るまでの間に仕事の手順を教えてもらえて慣れることができると思っていましたが、実際に仕事を始めてみるとその前任者はほとんど仕事を教えてくれないのです。後任の人が来れば自分はもうその仕事の担当ではないから関係ないと言わんばかりの態度で、分からないことが出てきて尋ねると睨みつけられるほどでした。

またその職場に関係の深い取引先の人が訪れた時、紹介もしてくれないので分からず適切な対応ができなかった時には嫌味を言われました。説明も紹介もされていないので、対応できなくても仕方ないと思うのですが…。後でわかったことですがこの人自身が結構トラブルメーカーだったらしく、以前他部署にいた時にも他の職員とのいざこざがあったそうです。

またこの職場はもともと2人で担当していた事務仕事を不景気などが理由で人員削減を行い1人で業務をこなすことになったため、事務仕事の量が多いことも特徴的でした。一つ一つの仕事はそれほど難しいわけではないのですが、こなさなければいけない仕事の量が多すぎると慣れるまではやはり大変です。

結果的には事務職としての経験がそれなりにあった私には慣れればできる仕事内容だったのですが、要領を得ない働き始めの段階で前任者のサポートが得られないとハードなうえに冷たい態度や無視されることの精神的負担は相当なものでした。

どちらかというと私は負けず嫌いで努力もする方、一度就いた仕事は無責任に投げ出さずに周囲に信頼を得られて自分も納得がいくまで簡単には辞めないというポリシーを持っているのですが、この時は精神的な面でかなり辛く初めてギブアップしたいと思いました。

それまで気難しい上司や腹の立つ上司はいましたが、上司に対する怒りや不満は逆に頑張るパワーに変えて仕事を頑張っていました。しかし一緒に働く同僚との対人関係に悩んだことは無く、仕事そのものよりも対人関係が上手くいかない方が辛いという経験を初めて経験したのです。